Return
@Hakumai3
Return0. タイムスリップ
その日、俺は全てを失った。
家族と友人と名誉を、俺は失った。
俺は警官を呼び、家族と友人が救急車で運ばれ、病院で医者から「残念ですが——、お悔やみ申し上げます。」と言われた。
その後、俺は殺していないのにも関わらず、犯人だと疑われ、死刑囚となってしまった。
「何で…何で俺らがこんな目に…。俺らはなにも悪いことなんてしていないのに!」
俺は悔しかった。犯人が家族と友人を殺したことが。それを守れなかった自分が憎くなった。そして、俺は願った。
「過去に戻ってやり直したい。あの殺人犯から家族と友達を守りたい。」と。
そのとき、どこからか声が聞こえた。
「過去に戻りたいですか?」
どこの誰かは分からないが、希望が少し見えた。俺は藁にもすがる思いで
「あぁ。やり直したいさ。過去に戻って、自分の家族と友人をあの殺人鬼から守りたい!」そう答えた。
その声は少し嬉しそうな口調で
「わかりました。それでは、あなたを過去に戻します。」
俺は、謎の光に包まれた。俺は思わず叫んでしまった。
「え?」
その後、俺は意識を失った————。
———目が覚めるとそこは我が家だった。
妻と息子、そして俺の友人たちがいた。
俺が呆然としていると、妻がこう言った。
「早くしないとご飯が冷めるから早く来てちょうだい。」
戻れたんだ!過去に!そのことが俺は嬉しかった。涙がこぼれそうになるほどに。
「俺は戻れたんだ…!いつもの日常に!過去に!戻れたんだ!」
そう心の中で叫んだ。
しかしその時の俺は分かっていなかった。あの地獄を、もう一度体験することに。
次回に続く
Return @Hakumai3
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