第6話

教会から王城へ帰る途中の馬車の中で俺は父上にお願いをしていた。

「父上、俺はまず魔法の訓練をしたいと思います。なので俺に魔法を教えてくれる師匠を探してくれませんか?」


さっきも考えていた様に前世になかった魔法をまずは磨きたいと思いそう父上に説明する。すると普段の父上からは考えられない言葉が父上から発せられた。


「いや、まずは剣技を磨きなさい。」


この時俺は少なからず衝撃を受けた。俺が楽しみにしていた魔法の練習がせっかく才能があるとわかったのにできないなんて…。だが普段ずっと優しい父上の口調が命令口調になってるし何か理由があるのだろう。


「何故父上は剣技を磨けと仰るか理由を聞いても良いですか?」


次に父上の口から発せられる言葉は父上はやはり俺のことを大事に思ってくれているんだと実感できるものだった。


「リアムは将来僕の後を継いで皇帝になるだろう?その時に戦争が起こったり、各国で協力しなければいけないほど強いモンスターが出てきた時に僕たちの国の兵の士気を高めたり、他国にうちが王自ら出陣するほど本気だって証明するためにリアム自身が戦地へと向かう時が必ず来る。その時にもしリアムが一人になったとしよう。その時にリアムが魔法の訓練しかしてこなかったら魔力が切れたり、接近戦に持ち込まれたらすぐにやられてしまう。そうならないためにまずは剣技を磨いてほしいんだ。」


なるほどと俺が一人で納得しているなか、父上が衝撃的な事を教えてくれた。


「それとね、これは内緒の話なんだけど、もうリアムの剣の師匠が見つかっているんだけど、その人は剣で魔法を切ることができるらしい。どうやら彼女独自の技術らしくてね。その技術をリアムも習得できたら戦場でやられてしまう可能性がぐっと下がるでしょ?」


け、剣で魔法を切れるだと?そんなかっこいいことができる様になるのか。そんなの剣の練習しまくるしかないだろう。


「わかりました、父上。まずは剣の訓練から行います。出来るだけ早く訓練したいので師匠となる方にもそうお伝えください。」


「ああ、やる気いっぱいだね。彼女への伝言は了解したよ。」


こうして教会から王城への帰路での馬車の中で、俺の今後は剣の練習をまずは行うことが決まった。


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作者のK4Iです。

今日のオススメの曲はAyase さんの「夜撫でるメロウ」です。

なんかこの曲流行ってたので知ってる人も多いと思いますがすごいオシャレですよね。

AyaseさんYOASOBIで活動されている時にはあまり歌声を聞く機会はないのですが凄い僕の好きな感じなんですよね〜。


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帝国の帝王の第一皇太子は転生ー前世の知識と才能と努力で無双するー K4I @K4I_Hirohito

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