主人公が異世界転生を請け負う会社で働きながら、行った父の行方を探す物語。大きなゴールが先にありながら、小さな章立てが出来る設定は連載の形にとても向いており、続きがすぐに読みたくなる。依頼者の悩みがそこまで深く無いことも転生という内容とマッチしており好感が持てた。各章は依頼者の一人称で語られるが、そこの書き分けも上手。細部にはなるが「リンカー」という名前がlinkとreincarnation双方に掛かっているように感じられ見事だと思った。続きを楽しみにしています。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(213文字)
人生に疲れ、やり直したい。心が疲弊し死を願うほどの願望。「その望みを叶えます」と謳われたらフラフラと引き寄せられるのも道理。その請負人が求める対価と引き換えに望みの転生が叶うとしたら。それは究極の選択かもしれない。しかしそれは究極の幸福となるのか? それとも……これから明かされるであろう謎にあなたも取り憑かれたように読み進めてしまうこと必至。共に追いかけてみませんか?
異世界転生をしたい主人公。しかし、異世界転生をさせる組織で働く事となる。数々の要望を持つ魂の救済。転生するのではなく、させる側の視点や動きを見せてくれる、そんなお話です。皆さんも是非御一読ください。