第3話 報復

俺は起きて3秒で理解した

敵だ


おそらく魔王とその愉快な仲間たちだろう

この前の報復か、、

さて、どう動こうかなあ



「おはよう!レイ」


「おはようございます、メイラ様」



メイラ様の顔を見るだけで今の状況を忘れそうになるが

今はしっかりしよう、、、



「おはようございます、レイ様

 起きて早々に申し訳ないのですが、ご報告がございます」


「ああ、魔王達のことね」


「はい、魔王軍の総数はおよそ30万ほどで手練れが多くいます

 また、北門・東門から侵攻してくると予測しています」


「じゃあ、ジーナを東門に置いて、

   あと全軍、各門の後ろで待機させといて」


「承知しました」


「ねえ、レイ、どうかしたの?」


「いいえ、食糧の採取に行ってきます」



不思議そうに見つめるメイラ様の頭を撫でながら答える

余計な心配をさせるわけにはいかない


「そっか、いってらっしゃい!レイのためにご飯作って待ってるね!」


「あ、えっと、はい、楽しみにしてます!」



メイラ様の料理で死ねるなら本望だ、うん

まあ、まずはあいつらを対処しなきゃな


俺は部屋の窓から飛び降り行進している魔王軍の元に向かった



⭐︎


「魔王様、見えてきました!奴らの国です」


「このまま前進だ」


「はっ!」



部下の報告を受け、愛竜ベルトスに乗りながら

再度視認する


忌々しい奴だ、レイ

奴さえいなければ、愛しのメイラちゃんを我が物にできたのに

まあ良いここで奴を殺し、メイラちゃんを奪う



そう決心すると同時に腹が痛みだした

奴に殴られたところだ



いまだに痛むとは、、

そもそも私にダメージを与える事さえ四天王にはできない

しかも、ここまでの痛みは第四次魔英大戦でも受けなかった

少し、気を引き締めねばな


「魔王様!前方に奴の魔力を感知しました!

 約12マイル程の距離ですが、すごい速さで迫ってきます」


やはりか、しかし単独でくるとは、

いやそれだけの自信があると言うことか


「魔王様、ここは私にお任せを」


「いや、朕が行こう」


「ご自身で、ですか?」


「ああ、不服か?」


「いえ、滅相もありません」



ここでいたずらに兵力を削られるわけにはいかない

私が愛竜から降りようとした、その瞬間だった


すでに奴はそこまで来ていた、、、




⭐︎


魔王のそばまで来た

馬鹿みたいにに大勢で攻めてきても意味ないのになあ

ていうか多少の手練れ程度じゃ、いないのと同じだよ


「うせろ」


と言いながら手を振りかざすと

衝撃波と爆風に覆われた

数分経つと

前方の地面は大きくえぐられ、軍は消し飛んでいた


「残念だったな、俺のこともメイラ様のことも」


そこにはいないがしっかりと煽った

魔王も飛んで、かなりのダメージを入れたはずだ

当分の間は動けないと思う


そういえばランク達の魔力は感じなかったな

いつもウザいぐらい付きまとうのに

やはりオスだと知ったからだろうか

ただ、もし・・・・


この魔力は


「魔王か、、、」


「よくも飛ばしてくれたね、レイ」


「さすが魔王の座についただけあるな」


「あの程度でしぬ程やわじゃないよ」


結構強めに放ったんだけど

、、、てかよく見たら震えてるし痩せ我慢か?


「じゃあもう一度、、」


「ま,待てレイ!話をしよう」


「はなし?」


「ああ、やはり“歴代最強の魔王”と言われた

  貴様と戦うのは部が悪いからな」


「で、何話すの」


「、、、交渉をしよう」




















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魔王軍の幼女な四天王に仕えてます @agesage

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