第2話 謎 襲来
俺が警察を呼び、数分が経過した。俺は、探偵だが名の知れた探偵じゃない。だから、最初はイタズラだと思ったらしい。でも、念の為に来たらすごく驚いたようで、「ご協力感謝する」っと言ってたくさんの警官を呼んで、鑑識班も呼んで色々していたが誰もが俺と同じ事を言っていた。
「何故、ここには何もないんだ?」
そう、この現場の一番の謎は何もないことだ。犯人の痕跡もなければ、血痕もない。死体がポツンとうつ伏せに置かれてるぐらい。……ん?うつ伏せ?これは普通にいい情報じゃね?てか、そもそも、この状況は現実的におかしい。などと、考えていると
「もう、君は、帰りなさい。ここからは私たちの管轄だからね」
「あ、はい」
と言われたので、素直に帰った。
帰宅後
「もう疲れた〜!!」
と、ベットに横たわった。めっちゃフカフカだ〜。きもち〜……ってそんな事を感じている場合じゃい。やっぱ今日のことを考えなければならない。ってか今何時だ?おそるおそる見ているとまだ9時半を今過ぎたところだった。……まだいけるな。
今日のことを少し整理してみよう。
まず、学校の帰りに近道したら、どさって音が鳴って振り返ったら死体がポツンと置かれて(?)……あれ?なんも情報ないじゃん無理やり作ったら死体がうつ伏せ状態だったってことだけ。さらに適当言ったら、誰かが死体を捨てたってことぐらい。まさしく怪奇現象だな。まあ今日は普通に疲れたしもう寝よ。
って思ってる頃にはもう意識がなかった。
_____________
「ここは?」
気づいたら白い場所に座っていた。心当たりが全くない。もしかして俺死んだ?
「………よ。まずいわよ」
女性の声が微かに聞こえた。まずい?何言ってんだ?てか誰なんだ?この声?
俺は耳を傾けた。
「あの死体、捨てたところにちょうど人が来たのよ!やっぱあそこはだめだったじゃい!」
こいつ自白した?でも、ここは俺の夢の中やろ?精神世界?まぁ、よくわかんないからいいや。犯人はこいつらで決まりやな。でも、犯行手口がマジでわからん。まぁ、もうちょっと聞いてみるか。
「あいつは、能力で事件起こしてたけどまさか自殺するなんて思わんだろ!」
女性(2)がとんでもないことを暴露した。自殺?そんなことより能力?だが、納得してしまった。能力がこの世にあるなら色々説明がつく。
「!!!なんだ?!」
いきなりここが揺れ始めた。もう朝らしい。今日の学校で考えてみるか。
______________
「おはよう世界」
さっきの夢は鮮明に覚えてる。忘れないうちにメモっておこう。いつ能力で記憶が消されてもいいように。そうペンを走らせた。
______________
学校にてなんだか教室が騒がしい。少し耳を傾かせる。
「今日転校生来るらしいよ!」
「まじ!可愛い子だといいな〜」
「私はやっぱイケメンがいいな〜」
「お前彼氏いるだろww」
何やら転校生が来るらしい。まぁ、絶対俺には関係ないやろ。ってか昨日のことはニュースにならなかったな〜。それは、あたかも何事もなかったかのように。
その探偵、モノホンっぽい 九十九神 祐 @lacklan
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