第59話 クラスメイトの犯人への逆襲

☆(糸魚川モナ)サイド☆


その一報は.....突然来た。

康太の家が燃やされていると。

アタシは頭痛がする中。

そして泣きじゃくる中.....康太に縋った。

生きていて良かったと。


それからアタシは康太の入院している病室から後にしてから帰る為に表に出るとそこに萌葉が居た。

アタシを見ながら腕を組んで柱を背にしている。

その姿に「お前も行くのか」と聞いてみる。

すると萌葉は頷きながら「当たり前でしょ。.....私は絶対に許さない。ここまでされて黙って居る程.....大人しくない」と唇を噛んでから出血する。


「それは分かる。だけど相当な危険が伴うぞ。これから先は」

「.....そうね。.....確かにそれは分かる。だけどもう許せる範疇を超えた。私は犯罪者になっても良い。これが最後の償いだって思うから」

「萌葉.....」

「.....私は.....絶対に許さない」


そう言いながら涙を浮かべる。

アタシはその顔を見ながら居ると奥から人がまた出て来た。

それは矢住だった。

矢住に.....如月。

何をしているんだ.....?!コイツら!?


「.....私達も行くよ」

「そうだね。康太くんがこんな目に遭っているのがどうにも許せないから」

「良いってそんな。犯罪になったらもうどうしようもないぞ」

「それも覚悟の上」

「そうだね。何よりもモナちゃんを1人では行かせられない。必要な時に止める」


「そんな事できる訳無いだろ。大体先ず.....死んでしまうったら」とアタシは強く言うが矢住も如月も首を振る。

それから「連れて行って。お願い」とアタシを見てくる。

アタシはその姿を見ながら考える。


「.....連れて行ったら良いんじゃない?」

「お前まで.....萌葉。危ないって」

「如月財閥のお金がいざとなったら入ってくるよ。多分」

「それで万々歳ってか?.....アタシはそんな事より.....」

「知ってる。.....心配って事は」


アタシは考える。

それから矢住を見る。

そして如月を見た。

アタシはそれからもう一度、矢住を見る。


「.....矢住。やっぱり危ないと思う。そこでお願いがある」

「.....うん」

「警察に。いざとなったらアタシと萌葉の事情を話してほしい」

「.....」


「そして如月。お前の場合は.....」と説明していると。

「絶対に帰って来るよね」と矢住がアタシに詰め寄って来る。

「姫。私は貴方を失ったら悲しい」と言いながら。

アタシは苦笑した。

いつから姫になったんだ。


「.....あ。でもそれはそうと相手の居場所は分かるの?」

「居場所.....考えて無かったな」

「やっぱり?じゃあ解析しないとだね」

「.....具体的には?」

「それは勿論。クラスメイトで」

「へえ!?」


何を言っているんだ!?矢住は!

こんな危ない事に乗っかる女子とかクラスメイトとか居ないって!

そう思っていたのだが。

矢住が「おーい」と声を掛ける。

するとぞろぞろとクラスの奴らが現れた。


「おー。糸魚川。大変そうだな」

「何か面白い事を独り占めって感じか?」

「俺らに任せろ」


アタシのクラスメイトがそんな事を言う。

唖然とするアタシと萌葉。

するとみんな「パソコンで解析したり.....するか」とか各々話し合う。

アタシは矢住を見た。


「矢住これって.....」

「モナちゃん。貴方に死んでほしく無いって事だよ。これは」

「.....こんなアタシなんかの為に」

「.....警察も動いているだろうけどそれよりも早く動いてやるぜ」

「お前ら。.....これ反省文書かなくちゃいけないし停学になるかもだぞ。良いのか」

「あたりめぇよ。クラスメイトだしな」


いつからアタシはこんなに.....。

そう思いながら何だか涙が浮かんだ。

そしてそれを拭いながら「分かったよ」と言いながらみんなを見る。

「後悔するなよ」と叫んだ。

するとみんな「おお!」という感じになる。


「.....面白いクラスメイトね」

「.....正直ここまでするとは思わなかったけどな」


萌葉はクスクスと笑う。

それから30人ぐらい集まったクラスメイト達と一緒にカラオケで色々な作戦会をやったりした。

そして決行。

エックスデーまでに情報を集めて奇襲攻撃を仕掛ける事にした。


犯人はきっとアタシ達を知っている。

根に持っている屑どもだ。

そいつらを一掃してから今度こそこの因縁に決着をつけてやる!

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(カクヨムコン9応募)他学校に通っている幼馴染が付き合っている彼氏の俺を裏切った。すると何故か横の席のギャルがキレたのだが アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

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