これは創作者冥利に尽きる。


 長年更新がなかったお気に入りの作品が復活。
 無事に最後まで楽しむことは出来たものの、文章にある小さな齟齬や時代背景から、主人公の中に芽生えた疑惑。

 ひょっとしてこの作品……AIを使って書かれている?

 感謝と不信が入り混じる。はっきりさせるべく主人公は作者本人に真相を尋ねることに。
 果たしてエタっていたワケとは?



 今の時代、AI作品も珍しくなく、その品質も高まりを見せています。
 人の手によるものか、機械の手によるものかは既に判断がつかなくなっているのかもしれません。
 とはいえ、機械もまた人による創作の賜物であり、人であれば褒められると嬉しくなるものです。

 この物語はAI関連に対する如何ともしがたいピリッとした雰囲気と、創作への温かな眼差しが両立していて、味わい深いものでした。