詩的に綴られる導入から壮大なスペースオペラが始まる

本作は太陽系を主要な舞台とした本格的スペースファンタジーです。
淡々と進む序盤のストーリーにも伏線が散りばめられており、壮大な物語の始まりを読者に伝えています。

私自身、天体観測が好きなのでニヤニヤとさせられることもしばしば。かといって、知識がなくとも、詳しく説明が成されてあり、読み進める上での問題にはなりません。

SFは敷居が高いと考えられている読者様もいらっしゃると思いますが、タイトルの通りに月が舞台であったりしますので、馴染みやすいかと思います。
登場人物たちも各々に思惑があり、ヒューマンドラマの一面もござます。繰り広げられるSFの世界に身を投じてはいかがでしょうか。

一話当たりが短いので、直ぐに最新話まで追いつけることでしょう。
是非とも読んでもらいたい作品です。