第5話

少しすると、先生が入ってきた。そしてテレビで見慣れた少年が入ってくる。セクシーブームの菊池風磨くんだ。まさかこのクラスに来るとはねぇー。確か同世代って言っていたっけ。そしてその横にはまさかの浮所くんがいた。え?何でセクシーブームだけじゃないの?ふと日和を見ると気絶しそうになっていた。まぁそりゃ推しが自分のクラスに来たらそうなるわな。行きなり事務所の先輩二人と邂逅するとは運命とは分からないものだ。


そしてなんと浮所くんは俺のとなりに座った。そこは日和じゃないのかよ。まぁぶっ倒れて保健室に行って推しとの時間を取れないとなったら困るからこれでいいんだが。


「えーと義弘くんだっけ。俺ことは知ってると思うけど君の事務所の先輩で、同じグループに所属することになる浮所だよ。よろしく」


まさか既に知られているとは。だから俺のクラスにいれたのか。それより日和がすごい表情してるんだが。めっちゃ悔しそうな顔で見ている。心配しなくてもしゃべれる機会は作るから安心してくれ。菊池くんをみて皆キャーキャーいってる。まぁ今ブームになっているグループとJr.だからな。悔しいがデビューしてないから仕方ない。これから有名になればいい。


「ああ、よろしく。ダンスは初心者だからお手柔らかにお願いするわ。それと後でサインちょうだい」


「はは面白いね。同じグループで活動をすることになるのにサインがほしいなんて、いいよ書くよ」


「ありがとな。そりゃ俺の推しだからな。今も緊張しっぱなしだ」


「そうなんだ。まぁ同じグループで活動するんだから肩肘張らなくていいよ。それにしてもこの学校は可愛い子が多いね」


そう言って日和をみた。日よりは目が合い感動で振るえている。ギャグアニメをみてる気分だ。どんだけこの時を待ち望んだかが分かる。まさか日和に興味があるとかいわないよな?ライバルが浮所くんとか勝てる気がしないんだけど。


「あの子は握手会でみたことがあるからね。あんな美少女は滅多にいないし」


浮所くんに認知されてるぞ日和。まぁこんだけ可愛ければ普通か。それでみたのも知ってるからだろう。好きだからって訳じゃなさそうだ。そこは安心した。


「まぁそうだよな。あんな美少女はとっくに彼氏作っているのが普通だしな。まぁ作らないお陰で俺にもチャンスがある訳だが」


すると浮所くんは目を細める。


「好きなんだ。まぁアイドルになるんだからあまりバレないようにね」


その辺は大丈夫だ。有名になったら学外で変装して会えばいいしな。俺にはスマイル特有のオーラがないからバレることはないだろう。メガネを書けて地味な格好すれば問題ない。まぁ日和にふさわしくないと思われてナンパされる可能性はあるが。


「それじゃ授業を始めるぞ」


「教科書見せてくれる?」


「はいよ。これな」


俺はそう言って教科書を渡した。つぎはにほ次は日本史だし授業を聞かなくても内容はもう分かっているからな。寝ていも問題ない。授業が面白いなら受けるが、普通だしな。


「いいの?義弘くんは見なくて」


「内容は分かっているからな。わざわざ真面目に受けなくていいんだよ」


「それじゃ借りるよ」


「レベルは高いから気を付けろよ。それじゃ俺は寝るわ」


進学校だからな。他の学校よりもレベルは高い。まぁ浮所くんの学校もレベル高いから大丈夫だと思うが。そう思いながらも俺は寝た。


そして日本史も終盤になったところで俺も起きた。今は平安時代まで進んでるぽいな。この時代は古代なので覚えるこもが少ない。浮所くんは真面目に授業を聞いてるようだった。表情から見て分からないところはなさそうだ。さすが立教新座だけはあるな。


そんなことを思いながら、ボートしてると授業は終わった。後で聞いた話によると浮所くんは先生に当てられたが淀むことなく答えたらしい。


それからは次の授業に移るため移動教室だ。科学とかめんどくせぇー。次の授業をの準備をして、浮所くんと一緒に教室を出た。


菊池くんの元にはたくさんの生徒が群がっている。だが菊池くんは日和と話している。日和はこっちに来たそうだか、相手が相手なので無視できないのだろう。


「相変わらずすごいモテってぽりだよ。さすがセクシーブームだけはあるね」


「俺達もあんだけ人気のあるグループにしような。壁は高い方が乗り越え甲斐がある」


最終的にはヨーロッパで人気のグループになりたい。フランス語も活かせるしな。スマイルのグループでヨーロッパでにん気になったグループはいない。俺達が最初になる。


「そうだね、一緒に越えていこう」


俺達はグータッチをした。そして化学室に着いた。はぁー理系は苦手だからめんどくさいんだよな。かといって寝たら成績が下げられるし。赤点取ったら補修だしな。これからレッスンとかもあるだろうから放課後空いてませんは通用しないし。


「なんかすごい気分が落ちてそうな表情してるけど大丈夫?」


「理系科目は苦手でな。気分が憂鬱なんだよ」


マジで受験では共通テストしか使わないからなくなってくれないもんかねぇー。共通テストだけなら独学でどうにかなる。文系には文系で集中させてほしいわ。そう思いながらも菊池くん達が入って、みんな入ったので俺達も教室に入った。













  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

好きな人がアイドルオタクなので、アイドルになりました 作家目指すもの @Ronisei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ