新作❗️最強魔法を生み出そうとして、消えた国…大地の精霊よりも、先生よりも
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 この内覧の話を読んで、どう思う?やばすぎる「住宅の内覧」リアル、はじまる!
日本の春には、いやらしい「住宅の内覧」魔法がかけられている。
「住宅」は、「会社」と呼ばれている建物のことね。
「面接」という「内覧魔法」が、唱えられた!
「さあ、最終面接です。皆さん学生は、お強いのですね」
「面接官様?それ…」
「今の言い方…」
「ちょっと、エロい系?」
「…く。弊社を志望された理由をお聞かせください」
「はい、面接官様!世界に1つだけの花を、咲かせられそうだからです!」
「オンリーワンで!」
「ナンバーワンとか、無駄」
「…」
「コスパ良く、タイパ良く!」
「ゆ×りの花!さ×りの花!」
「ゲッツ!」
「…う。困りましたね」
「あ!面接官様が、困ってらっしゃる」
「これは、キテレツなり!」
「コロコロ助なり!」
「ははは…。学生諸君のそういうパワーは、好きですよ」
「何ですと!」
「僕たちも、大好きです」
「お母さん、お父さん、大好き!」
「じいじ!」
「ばあば!」
「僕たち新卒は、元気大好き」
「元気があれば、何でもできる」
「ピザも焼ける」
「面接官様!ピザと、10回…」
「…あの、学生の皆さん?皆さんは、入社後、どう働きたいと考えていますか?」
「…は?」
「…?」
「会社に入ったら、働かなければならないんですか?」
「…あのう」
「何でしょう、面接官様!」
「受けて立ちましょう!」
「ひひひ…あはははは!」
「その、受けるじゃないだろ」
「そーりー」
「その…。皆さんから見て、今の日本はどう感じられますか?」
「春になって、あたたかい」
「お姉さんが、よりまぶしい」
「レベル100っすね」
「…」
「さあ、面接官様!僕たち新卒の学生を採用しないと、会社版、住宅の内覧が無駄になってしまいますよ?」
「今は、人材不足」
「そうそ」
「…わかりました。内定、出しましょう」
「勝った!どうせ合格」
そうして、今。
春だ。
ポケーっと生きていても楽勝世代の学生が、日本の各地にある会社にやってくる。
「おはよう、新入社員君?」
「いや。そういうの、いらないんで」
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