第2話

それは仕事だった。

依頼があったら、人を殺す。

依頼を完了すると、生活費が貰えた。

自分が何をしてるか、あまり考えないようにしていた。

これは、仕事…

マリアの親父さんを殺すことも仕事だった。

親父さんを殺す為にマリアに近づいて、そして恋に堕ちた。

最初は、自覚がなかった。

しかし、親父さんを殺した後、町を離れる時に、胸の痛みを感じた。

もう、マリアには会えないのか…

会える訳もない。

マリアの親父さんを殺したのは、俺だから。

俺は急に自分の仕事が嫌になった。

でも、辞め方もわからない。

辞めたとしても、普通の生活が送れるとは思えない。

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