愚かな傀儡

学校への復帰(1/3)

「旭！　元気になったか？」

「優。おかげさまでな。もう元気だよ」

「まじ入学した直後にいじめに遭うとか不運だな。まあこれからは元気に楽しく学校生活してこうぜ！　俺らはいつでも仲間だよ」

テンション高めに話してきたおかげで、僕の心は少し軽くなった気がする。やっぱり学校は楽しい場所なのではないかと錯覚してしまいそうだ。いや、錯覚ではなくて本当に楽しいのかもしれないけど。

朝の会が終わり、席について一時間目の準備をしていた。

国語っていう、僕にとっては超難しい教科だ。国語ってなんで難しいんだろうとよく思う。いつも話せてるし、学習必要あるのかって思うんだけど、やんなきゃ成績よくなんないし一生懸命取り組むけど。

ただ、中学は違かった。小学校より面白くて、クラスの雰囲気も良くて、予想していたより断然楽しくて、すぐに授業が終わったような気がしてきた。

「旭、普通の初めての授業どうだった？」