愛についての考察

ブンブン丸

第1話

気持ちが弾む。

世界が輝く。

高みに引っ張り上げられていく。


同じ所を見つけてははしゃいで、違う所を見つけては感心する。


そして必ず、いっその事、同じ心になってしまいたいと願う。

人物ではなく、心そのものに同化したい。


愛されるよりも、独占するよりも。

ただ、ひたすらに共鳴したい。


その強い共感覚だけが、信頼を感じさせてくれる。


全身から放たれる気配のみで、微細な感情の揺らぎを察知出来るほどに。


一枚のコインの表と裏の、何処からが表で、何処からが裏なのか。

その曖昧さこそに、愛を感じてしまうのだ。

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愛についての考察 ブンブン丸 @bunbun-maru

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