魅力的な純愛と、ピアノ芸術の融合!

主人公は、ピアニスト。
その卵。
なかなかコンクールで、芽がでない。
フォルテッシモの音に悩み、理想の音を求めて……。
その、音楽と向き合う表現が、とにかく美しいです。

この物語は、音楽と絵画、この二つの芸術を文章であらわす事に、真っ向勝負でいどみます。
この作者さまの、芸術に対する深い愛情と、綿密な取材に裏付けられた世界観が、読者を圧倒するでしょう。

そして、主人公は、愛を見つけます。
売れない画家の、清らかな愛を。

ピアニストの恋愛事情にまで踏み込んだシーンには、へーっ、と唸りました。

おすすめですよ。
ぜひ、ご一読を!

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