ありがとう

ブンブン丸

第1話

初めて「ありがとう」と言った日


「ありがとう、くらい言ったらどう?」とあなたは怒っていた


ずいぶん色々我慢してくれていたのかもしれない


でも、ずっと感謝していたんだよ?本当に


言われた通りに「ありがとう」と言ったら、あなたが存外にホッとしたような顔をしたのを覚えている


初めて「ごめんなさい」と言った日


「謝った!」と心底驚いたような顔のあなたを見て、それまで謝ったことなんて無かった事に気が付いた


いろんな事が出来なくて、出来なきゃいけない事すら知らなくて


あのまま現在に至っていたら

とんでもない人になっていたのかもしれない


いま、たくさんの人と繋がることが出来ているのはあなたのお陰


たくさん

たくさん

ありがとう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ありがとう ブンブン丸 @bunbun-maru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る