死してなお、君を想ふ ～ 下丸子心霊ウォーズ

頂いたプロット

第二回プロット交換会

「死してなお、君を想ふ ～ 下丸子心霊ウォーズ（仮）」

【登場人物】

真守封子（まがみふうこ）（CV.水瀬いのり）

二十一歳。過保護で心配性の父が他界し、その父の遺した大田区下丸子のマンションで暮らす女子大生。切実に彼氏が欲しい。

真守鬼平（まがみおにへい）（CV.子安武人）

元大企業役員。現世での莫大な富を地獄に持ち込んで権力を握る。封子を溺愛しており、死後もその安全を守るために職権を乱用する。

天司聖司（あまつかさせいじ）（CV.宮野真守）

封子の幼馴染み。小学生で他界してから天使になったため、イケメン青年の外見に対して知能は小学生。封子が好き。

【プロット】

大企業の役員だった父が遺した新築マンション。そこで一人暮らしをする封子は、毎夜の心霊現象に悩まされていた。

ラップ音やポルターガイスト現象。人のいる気配や誰かの話し声。

「新築マンションなのにおかしいじゃん」

お手軽気分でオンラインの心霊相談を受けると、そこに取り憑いた霊は強力なながらも悪いモノでは無いらしい。

しかし事態はエスカレート。合コン会場ではボヤ騒ぎが起こり、デートの相手は両足をこむら返りに襲われる。

「悪くなくても気味が悪い」

バイト代を注ぎ込んで除霊キットを購入する封子だったが、ピッキングミスで配達された降霊キットを使ってしまう。

その夜から、さらに酷くなる心霊現象。人の気配が多くなり、話し声は怒鳴り声になる。

キットに同梱されていた心霊メガネを掛けてみると、部屋で暴れていたのは他界した父と幼馴染みの男の子だった。

「地獄の沙汰も金次第！」

死期を悟って終活にのめり込んだ父の鬼平は、財産の殆どを「あの世」に持ち込む事に成功。

地獄でイノベーションを起こして獄卒を束ねる立場に成り上がり、その職権を乱用して封子の生活を見守っていた。

「寄り付く男は、すべからく祟る」

「フウちゃんの事は僕が守る！」

幼い頃に封子との結婚を誓った幼馴染みである聖司は、親の都合で引っ越した後ですぐに他界。持ち前の純粋さと曇り無き愛の心で、天使長にまで出世していた。

「え、聖司くん、死んじゃってたの⁉」

オレがボクがと互いに譲らず、封子を守ろうと迷惑行為を繰り返す両者の壮絶な戦い。

「魂まで砕けろ小童（こわっぱ）！ 獄王拳！ 龍咬轢殺掌（ドラゴンバイツ・フィンガー）！」

「滅せよ老害。ナメクジのように溶けて無くなれ！ 神聖！ 極光斬破（ディバイン・オーロラ・スラッシャー）！」

アイアンクローとチョップだった。

母方から能力を引き継いだ封子は、無意識の内に霊的な力を減殺している。本来ならば災害級の威力を持つ二人の技も、彼女の前では単なるドつき合いに過ぎないのだ。

「いい加減にしてくんないかな～」

そんな折、三味線にされ続けた三毛猫の怨霊が下町に復活。封子の生活を守るために、二人はやむなく手を結ぶ。

「こいつは手強い。オレも年貢の納め時かな」

「もうこの部屋へは、戻れないかも知れません」

死を覚悟して、怨霊に挑むふたり。

「え、今度の相手は弁護士の卵⁉」

必勝を期して、合コンへ向う封子。

筆舌に尽くしがたいバトルの末、怨霊を破った鬼平と聖司は合コン会場へ急ぐのだった。

～～～～～～～～～

タイトル、キャラ名、担当声優などは仮なので、ご自由に変えて頂いて問題ありません。

一応ホラーコメディとして書きましたが、前半部分をガチホラー風にしてフェイントを入れる場合、オンライン心霊相談や心霊メガネなどの取り扱いは、より本物のホラーっぽく変更した方が良いでしょう。