眼力(めぢから)先輩と俺 後編
「起きたか」
見たことのない男だ。返事しようにも声が出ない。
「起きたな。復温成功」
訳がわからない。周囲の音は、俺にここが集中治療室だと告げる。
「筋弛緩下で挿管して低体温管理してたんだ。リハビリ頑張れよ」
一体全体、何で俺はそんな重症管理をされていたのか。
「覚えてる?」
眼力が俺を刺した。
「あなた感染したから、あなたから採取した検体で治療法出来るまで旦那に生かしといてもらったの」
先輩が俺を助けたのは予定通り。地味だが美人の女に旦那がいるなんて、そんな予定じゃなかったのに。
知らない予定が入ってる (短編2編) 海堂 岬 @KaidoMisaki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます