第6話 悪事ばらす

 

 えー、秋風亭流暢しゅうふうていりゅうちょうと申します。


 一席お付き合いを願いまして。


 久しぶりでございます。こいつたまにしか出演しないが収入の方は大丈夫か。なんてご心配は御無用なんでして。これゴムよ。なんちゃって。浅草あたりでは結構オファーがございますのでご安心を。


 えー、本日はスマホ小説でございます。おいらも登録してますので、ま、色々と見えてきます。何が見えてくるかは、あとのお楽しみということで、そのめえにいつもの小話を一つ。


「よー、三ちゃん。今年は年賀状をもらったかい?」


「もらったよ。メールであけおめじゃなくて、紙の年賀状をね」


「どんな内容でい」


「プライバシーの侵害でい」


「いいじゃねえか、長い付き合いだ」


「イヤだね。年賀状が紙だけに神のみぞ知るでい」


「ま、それをオチにしてやるか。大したことねえが」


 えー、本題に入らせて頂きますが、皆さんご存じのスマホ。スマホさえあれば、楽しみも倍増だ。


 えー? ユーザーが動画を投稿・閲覧・共有できるオンラインプラットフォームのユーチューブなんて魅力的なのがある。好きな単語を入力すればその世界にいざなってくれる。素敵じゃん。


 ということで、ユーチューブの大ファンでございます。


 そしてもう一つがウェブ小説。


 これもまた魅力的。


 無料で好みの小説が読めちゃうんすよ。


 おいらも好きな作品には星を投げてくれる小説サイトに登録してますが、長年おじゃマンボウしてると色んなもんが見えてきますな。


 何が見えてくるか、では、分かりやすく箇条書きで。箇条書きだけにちっとばかり過剰ではありますが。 


 1【あらっ! いつの間にか☆減った】


 読んでもらって、その上に星を投げてもらうと嬉しいもんだ。先日も、朝食の話をエッセイに書いたら「卵とソーセージが無い時は、豆腐かもやしと豚肉を中華あじで炒めても美味しいわよ」なんて、長年のファンがコメントをくれたもんでね。早速、作ってみたらうまいのなんのって。


「いつもありがとう♪心の恋人よ」なんて返事をすると、


「うふふ」なんて返事をくれる。かわいいじゃん。楽しいね。


 そんな中には、これを読んで星を投げてくれる人もおりましてね。ヤッター! 星もらった。誰からかなとホームを覗くと連載中の長編が一作。星の数も多い。面白い作品なのだろうとジャンルを見ると二番目に苦手なジャンルだったがお礼を兼ねて読了して星を投げた。


 ところがだ、数日後、もらった星の数が減ったような気がして、勘違いかと調査した結果、苦手なジャンルの長編を読了して星を投げた作家のおすすめレビューにおいらに星をを投げた形跡が無かったのよ。つまり、星を投げたあと、数日後にその星を削除したということになる。


 どういうことでい。お星さまは無料じゃん。星を投げたあとになんでわざわざ回収するかな? ダーツの矢じゃあるまいし。つまりこういうことか。星を投げてくれそうな人がいたらウソ星を投げて、星を投げてくれるのを待つ。投げてくれたのを確認したら、自分が投げた星を削除する。なんでだ? 星を投げたことを世間に知られたくないのか? 秘密主義か? それとも、カクヨムの情報を収集している間諜か? いずれにせよ、自分さえ星をもらえばいいのか? 人様のことなんかどうでもいいのか? 器が小さいね。そんなんじゃ皆から愛される素敵な作家にはなれないぜ。作家の“人となり”は読者に伝わるもんよ。


 2【おすすめレビュー星☆投げ0】


 読んで星をもらった覚えはないが、おいらのファンになってくれてる作家さんがいたんで読んでみようと、ホームにおじゃマンボウ。ところがその作家のホームを覗いてビックリくりくりでしたね。おすすめレビューの星が0。つまり、一度もお星さまを投げたことが無いってことだ。自分だけ星を投げてもらえればいいのか? 単に、読んでるが面白い作品が無かったから星投げなかっただけよなのか、それとも、私は書き専よ、人の作品なんか読まないわ、なのか。ま、どっちにしてもつまんない人だ。こっちもこういう人の作品は読みたくねえ。余計なお世話だとおっしゃるかもしれませんが、こういう人はとても残念です。近況ノートも無く、ましてや、応援コメントを書いてもらっても返信をしていない。


 人様から応援コメントを頂いたら、「ありがとうございます」の一言ぐれえ書けよ。それが、人の心ってもんじゃないか? もんじゃ焼き。ま、考え方は人それぞれなんでこの辺にしとくが。


 もう二つほど箇条書きにしたいのがあったが、お時間が来たようなのでまたの機会にしとくか。



 登録してるサイトには、


「次の更新が待ちきれない」「最後まで見届けたい」「もっとたくさんの人に知ってほしい」小説を読んで抱いたそんな気持ちを伝えそびれていませんか?

 サポーターズパスポートは作家の創作活動をサポートする仕組みです。感謝と応援の気持ちを込めてギフトを贈れば、その想いはリワードとして作家に届きます。


 という内容のものがありまして、近況ノートにサポーター限定とあれば、サポーターズパスポートに登録したサポーター以外は読むことができないって訳だ。こんなおいらにもたった一人だけサポーターがおりましてね。先日も過去の過ちやら、若い頃に働いた悪事など丸秘を書いてたら見られちまってさ。ま、アラビア語で【أوه، البيرة】(あら、ビール)なんて書いてたから悪事の件には気付かなかったと思うが、もしかして、アラビア語を知ってた可能性もありにけり。


 なので、九時にメッセージをくれるそのサポーターしか知らないおいらの悪事をばらしてほしくないので、丸秘を切望。ということで、【悪事ばらす】にちなんで、



「あ、九時薔薇っす」



 どうぞ、受け取ってください。ま、バラの花をプレゼントしたと言う設定なんすがね。なんちゃって。お後がよろしいようで。






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