第3話

「おはよ」

大学に着いて友達の真矢に声を掛ける。


彼は僕と彼女の共通の友達。

あ、彼女の名前は由香で僕の名前は理人。


ごめん紹介し忘れてた。


ちなみに、真矢は霊媒師の家系で幽霊とか見えるらしい。


ほら今も俺の方をじっと見て…


じっと見て?


え、待って、また俺になんか憑いてるとか言うの。


「なんかいた?」


由香も真矢がお化けとか見えるの知ってるから

首をかしげる。


嫌なんだけど、

前、真矢に祓ってもらったばかりだよね…


「いや、なんも」


僕の目を見て言う。

良かった。

一息ついていると、真矢と由香は二人でどんどん先に行ってしまう。


ひど、


そう思いながら慌てて追いかけた。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

恋って言われなくても愛に行く 七海夏 @hyuuga_natu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ