第4夜

第4夜


(月面着陸について)


ホモ・サピエンスに踏まれし屈辱の思い秘めつつ月かがやけり


《解説》

人類の立場から見れば、

月面着陸は偉業ですが、

月の立場から見れば、

月面着陸は、

自分の顔を踏み付けられるような

屈辱だったに違いありません。

そんな思いを、

ずっと心の奥深くに秘めながら、

月は今夜も輝いているのでしょう。

まるで人類への復讐を企てているかのように。


なお、「ホモ・サピエンス」とは、

ヒト、つまり人間のことです。



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月光 短歌4首 滝口アルファ @971475

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