エピローグ こんな状況は好きですか?

「じゃ、また明日」

「あいよ」

 いつもの待ち合わせ場所で恭介と別れる。姉さんは学園祭の片づけの為、帰りがいつもより遅くなっていた。僕はキャンプファイヤーの事を思い出しながら歩いていた。昔に会った事がある女の子。見間違えだったのか?、何で今頃思い出したんだろう?、忘れていた?

「あら、お帰りなさい」

 玄関を開けると、そこには洗濯物を持った母親から声がかかる。

「ただいま」

自分の部屋に向かう事を伝え階段を上がると、母親から声がかかる。

「あっ、ちょっと待って。こっち着てちょうだい」

 階段を上るのを止めて、居間へと向かう。

「なに?母さん……って」

 僕は息をのんでしまう。なぜならそこには、学園祭で見かけた気がした女の子が立っていた。

「紹介するね。今日から一緒に暮らす事になった神無月ちゃん」

 母さんが紹介すると女の子は一礼をする。

「へぇ?」

 間抜けな返事をしていただろう。母さんの言った事を整理する。

母さんは何と言っていただろう。一緒に暮らす……

「えぇえええっ⁉」

 その時、僕の声はうるさかっただろう。

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神様との約束 悠比呂 @yuhiro1152

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