令和の水戸黄門、あるいは令和の魔女裁判。


 日曜日の人気番組は「悪人の極悪さを見せつけた後に徹底的に叩きのめす痛快なエンターテイメント」をウリにしていた。
 既に何名かの悪人が成敗され、視聴者からは多くの「よろこびの声」が寄せられる。
 そして今回もまた、神回が作られることになった――



 どうしよう、笑いたいのに笑えない。

 洒落にならない結果を「痛快」と評する人達の怖さもそうなのですが、何よりも「やれそう」「ありそう」というのが笑えない。

 スマホやら編集技術が普及しているのもあって、こういった事実の拡散がなされてもおかしくはない。
 過激な企画やら描写をお茶の間に流せた、TVが絶大な力を持っていた時代もあったので、もしもその時にスマホ(並に手軽な機材)が登場していたら、実現されても何もおかしくはなかった。

 そして、それに対して、高い視聴率がついてしまうことも。