最終話 また日本を旅したい

いよいよ、東京に帰る日が来た。


名古屋駅から10時台で発車する新快速に乗る。

豊橋で乗り換えて、浜松行きに乗る。

乗り換えのための時間は3分。

しかし、乗り場がすぐ隣のため楽勝。


約30分後、浜松に到着。

今回の旅行、計画段階では、静岡県に1泊したいと考えていた。

けれど、広島や岡山が楽しくて連泊しちゃったから、それを諦める事になった。


ごめんなさい、静岡。

またいつか、行きます。


浜松駅で普通列車に乗り、島田駅へ。

所要時間は50分程度。


今回は乗り換えが頻繁にある。

それは良い点と悪い点があってだね...。


まず、同じ列車に長時間乗らないから、景色に飽きたり退屈し始めたところでリセットできるのが良い。

一方で、うっかり眠ってしまったら、乗り過ごす心配がある。


うん、それを踏まえた上で...


東海道本線は、列車の座席の配置が悪いせいで、景色を楽しめなかったんだよね...。


「ロングシート地獄」ってやつ。

視界に必ず他人が入るし、自分の身体のすぐ隣に人が座るから、気楽に景色を見るなんて無理。

特に私は人見知りだし...。


ただ、今回の移動では、乗客は少なかった。

それはそれでつまらなかったりする...。



島田駅で降り、普通列車に乗り継ぐ。

今回の移動では最長の、2時間乗りっぱなし。


寝た。

浅ーい眠り。


熱海に到着した時にはちゃんと起きていた。

そして最後の乗り換えをし、横浜に向かう。


寝た。

再び寝た。


もう景色とか他人とかどうでもよくなってきていた。

ちょっとお尻が痛い。


あと、首の後ろ、痒かったのは日焼けのせいだったみたい。

気になってトイレの鏡で見たら、赤くなってた...。



横浜に到着したのは、17時頃だった。

真っ直ぐ中華街に行く。


良さそうな店を直感で選んで入る。



「アニャニャフニャニャオニナンシアン?」



女性店員が、私を見て話し掛けるんだけど、言葉がわからない。

たぶん、中国語。



「私、中国人じゃないですよ。日本語でいいです。」



と答えると、「ああん?そう。」という態度をされた。


...何故だかわからないけれど、私はよく中国人と間違われる。

いきなり中国語で話し掛けられてもわからないっての。


麻婆豆腐とビールとごはんを注文。



...フツー。



テキトーにぶらぶらし、日が暮れてから、山下公園に行ってみた。


カップルがイチャイチャしまくっている。


...はあ...ほんまこいつら...はあ...。


公然猥褻罪で全員逮捕されてしまえばいい!!



旅の最後に無駄にイライラしてしまった。



横浜→武蔵小杉→稲田堤とJRで乗り継いだ。

最後を締め括る電車は、京王稲田堤から乗る、京王線だ。

京王多摩センター駅が最終目的地。


20時46分に到着。



...大学の寮の自室まで歩いて帰る。



ふう。



終わってみれば...



’何かに挑戦して、成功した。’



そんな気持ちになった。

良い旅だったと思う。


この後、日本を離れて韓国に帰る予定だ。

また日本に来て、今回行けなかった土地へ、行ってみたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

民ノオ導キ ~女子留学生の夏休み~ 砺波ユウ @Yuu_Tonami-2022

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ