１０年近く愛用したペンタブレット【Wacom Intuos4 PTK-640】との別れをここに記す。

０話（最終話）：別れは突然に

　それは突然のことでした。

　フォトショップで自作小説のキャラクター（デザイン画）を描いていたら、急にペンの挙動がおかしくなったのです。

　具体的には、意図せぬところで線が途切れたり、意図せぬブラシサイズで描かれたり、まぁだいたいそんな感じです。

　しかもその挙動、一筆なぞる間に何回も起きる為、最早まともに線を描くことさえ出来ません。当然、イラストを描くなんて以ての外。ただの丸を描くことすら困難な状態に陥りました。

　ほんの１０秒前はまともに描けていたのに……。

　本当に、いきなり挙動がおかしくなったのです。

　恐らくは裏で何か動いていた（更新関連）のでしょうが、その中のどれが悪影響を及ぼしたかなど、自分にはわかる筈もありません。

　――パソコンの再起動？

　勿論やりました。

　グラボやモニターのドライバーも最新に更新しました。

　それでも駄目でした。

　唯一、一時的に効果があったのは「ペンタブのドライバーを古いバージョンに戻すこと」です。

　これを行った直後は、何事も無かったかのようにスムーズな線を描くことが出来たのですが、マッピング画面の切り替え（複数モニターの場合、ペンの有効範囲をモニター毎に切り替える）が出来なかったりと不完全。しかも、数分時間を置いて再びペンを握ったら、また意図せぬ挙動に戻りました……。

　これで流石に諦めがつきましたね。

　そもそもの話、私が愛用していたペンタブ「Wacom Intuos4 PTK-640」は、１０年以上前の製品です。発売直後に買ったわけではありませんが、それでも１０年近く愛用していました。

　また、今回の件で気づきましたが、「Wacom Intuos4 PTK-640」はとっくにドライバの更新が終わっていた製品でした。メーカーのサポート対象から外れたペンタブであり、OSやら何やらとの関係で、おかしな挙動を取ったとしても仕方がありません。

　もしかすれば、各種ドライバーを古いのに戻したりすれば、上手くいくかもしれませんが……どのバージョンなら大丈夫かがわかりませんし、各種ドライバーは必要だから更新してきた訳で、ペンタブの為だけにドライバーのバージョンを古くするのも馬鹿馬鹿しいでしょう。

　という訳で、ポチりました。

　Amazonで。新しいペンタブを。

「Wacom Intuos Pro M」を。

　恐らく明日の今頃は、私は新しいペンタブの前に座っていることでしょう。

　――そういう訳で。

　今までありがとうございました。

「Wacom Intuos4 PTK-640」

　さようなら。

「Wacom Intuos4 PTK-640」

　本当にお疲れ様でした。

　――――――――――――――――

＊あとがき

結局、自作小説の挿絵（キャラクターのデザイン画）が、「Wacom Intuos4 PTK-640」で描いた最後のイラストになりました。↓にリンクを貼っておくので、お時間ある方は覗いてみて下さい。２作品ありますが、現在も連載中の小説となります。

https://kakuyomu.jp/users/nextkami/news/16817330658724335319

https://kakuyomu.jp/users/nextkami/news/16817330659645598465