君と街。再開

@JINOtoymaguchi

第1話

「お、おい!」

人混みの多い街で声を掛けた、いつもより少し昂っていることをツレの目を見てから自覚した


「あれ、久しぶりじゃん何してるの」

声をかけられた男は平然と対応をし笑みを見せた。薬指は光っている

「久しぶり…あれ?奥さん?結婚したんだ。幸せそうだな」男は指輪に気づき涙ぐんでいる


「うん。とっても幸せだよ」


「そうか、よかったよまた会えたら1杯行こうな」男は号泣している。涙は拭わず目を見ている

「友達?結婚も知らないようなやつでよくそんな泣けるな」ツレは少し苦笑しながらそうこぼす


「今の元カノなんだよ。」

「性転換したんだよ、、あいつ、別れる時おれと居たら叶えられない事があるって言われて、、けど、、分かるもんだなあなんか」


人混みとは思えない涙の量を抑えようとする自身の手のネイルの上をどこか寂しく嬉しそうに涙は通った



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