一見気を衒っただけのあらすじに見えるが、本文を読むとその言葉に込められた主人公の悲劇的な思いが胸に刺さる。そして読んでいくうちに段々状況がわかっていくが、あくまでもそれは主人公視点なので、夜景の美しさの中にあった惨劇が思い起こされる。たった400文字程度であるが、ここまで水がコップを満たしていくが如く自然に感情移入できる作品はなかなかないだろう。祝ってやるよ!!