第2話 神の使い

x月31日

 窓を見た、暗かった世界が一変する。

 赤黒い光に世界は包まれた。


「夢だ…よ…な?」


 また、急激な眠気が襲ってきた。

 眠気に逆らえず、気絶するかの用に落ちた。


「今度こそ…夢…だよな」

 一面、白いと言うより、光に包まれてる用な空間にいた。

 ??「君は神を信じるか?君は資格があるか?君は○○○○○○?」

 は元々そこに居たのか?それとも突如として現れたのか?定かでは無いが、は問いかける。

 ??「君は神を信じるか?君は資格があるか?君は○○○○○○?」

 俺は無意識かつ強制的に口が開く

「はい」

 ??「よろしい。では、君にはこれをあげよう。そして、他の子と戦い。次の神に成る事を望むよ」

 はほくそ笑み、居なくなった。


 なんだったのだろうか。 は球体と言えば良いかわからない。わからないがそれが多分、近しい表現だろうか。 はおぞましくも神々しい姿だった気がする。の事を思い出そうと記憶が薄れる。忘れる用に仕向けられてる。そんな感覚になる。まだ夢の中に居るのに夢を忘れる。それを認知してる。そんな馬鹿な事そうそう無い。


 光に包まれて居た空間は徐々に暗転してきた。夢が覚めるのだろう。そんな確信がある。目が覚めたらの事はすっかり忘れてるだろうか。だが、から貰った力についてはハッキリと感じている。可笑しな話だが(アニメでよくある、力が宿る)とはこの事か!って不思議と分かった。どんな能力か今から楽しみだ!

 そんな事を思っていると全体が暗転仕切った。目が覚める時がきた用だ。


 目が覚める。夜の赤黒い光はなんだったのと思うほど明るい…

「明るい過ぎじゃね?」

 目が開けられないほど眩しい。そう、実際にまぶたは閉じてる。だが、周りの景色がハッキリと見える。いつも以上に見えてしまう。

 そこで、俺はオタク脳をフル回転させ能力について検討した。した結果、目が良すぎるから多分だが、目に関する能力を貰ったのだろう。

「いや、神様よ、俺の名前が天ノあまのめだからって安直過ぎないか?w」

 そう一人ツッコミを入れたくなった。

 とりあえずご飯を食べようと下に降りた。そこにはいつも居る家族が居た。だが、いつも通りとはいかなかった。母が言う。

「貴方は遥夏はるかなの?本当遥夏なの?」

 何を言うかと思えば俺は俺。遥夏に決まってる。だか、確かに。力を貰っている以上、何かしらの変化はあるか。そう考えて、ふと、鏡をみる。うん、寝癖にだらしない格好のパジャマ。見た目には何も変化は無い。あるとすればまぶたを閉じてる事だろうか。試しに少し目を開けてみる。

「うっ」

 少しだけ開けただけで視覚からは今までに無い情報量が脳に直接流れ込んでくる。

 だか、分かった事もある。まず、目の色が赤く輝いて染まっていた。そして、俺の雰囲気が違うのも鏡から見てとれた。見てくれは変わらないが雰囲気が違う。家族も困惑する訳だ。

 ふと、 ニュースがやっていた。昨日の夜。つまり、今日に日付が変わる頃、夜空が赤黒く不気味に輝く流星が落ちていたらしい。

「やっぱり、あの赤黒く光ったのは夢じゃあなかったのか。」

 続いて、こんなニュースも流れた。流星が流れ終わった頃に日本全国で8本の光が覆った。ニュースでは、一部パニックが起きていると流れた。

「・・・心当たりがありすぎる。」

 昨日の夢?の時にそんな事が日本で起きていたとは、そして、(俺を含めて)8本の光。

「敵は7人って事か?」

 それはそれとして家族には何て説明しようか・・・

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天人対戦~神の使いになった俺は神に成り代わり神の使いをぶっとばす~ @nannsu_

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