第2話 運命の日から15年後

日記

今日から日記を書くが、まず初めに書くことと言えば俺がこの世界に転生してだいたい15~6年程たった。

この世界に転生して目覚めた時両親の顔を見て驚愕した。というのも日本人にしか見えない顔つきよりも酷く懐かしい程見覚えのある顔だった。とは言いつつも見慣れた顔ではなく前世では1歳になる前に両親が亡くなり施設で育った俺は4~5歳の時に両親の知り合いという人に見せてもらった写真でしか顔は見たことが無かった。

その後二度と見ることがなく風化しつつある思い出としてしか覚えていなかった両親の顔とこの世界で俺を笑顔であやす両親は瓜二つだった。

そして日々を過ごすうちに分かったのがこの世界が魔法や神等のオカルトが当たり前の異なる常識の異世界(パラレルワールド)の世界であり、その世界で巽龍騎としてこの世界の自分自身に転生したということだ。

ただこの世界において両親の死は訪れなかった。それどころか1歳になる頃には兄弟いや正確には兄妹となるが妹が生まれその一年後には男女の双子が生まれ物心が付き体の精神が統合しつつある頃には前世とことなり両親と4人兄弟の長男の6人家族となっていた。

この世界において神や魔法の存在は前世の地球とは少し異なる歴史を辿っていた。例えば第二次世界大戦において魔法の存在と天皇が本当に神の子孫だったことで終戦の経緯が変わり勝者なき戦い(敗者がいない訳では無いが)となっていることがわかりやすい違いだろう。

日本と言えば忍者が世界的に人気だかこの世界でも人気だ。というのも忍者は本来なら超能力的な術なんで無かった前世とは異なり忍術=魔法の1種であり世界では日本の武術家(スポーツ選手を含む)はSAMURAI、魔法使いはNINJAと呼ばれたりしている。

ここまでいろいろと説明がてら書いているが今日までの出来事はおいおい書いて置きたいと思う。

とはいえこの世界に転生して良かったと改めて思う。前世では家族がおらず何をするにも1人で灰色の世界だったがこの世界では世界がカラフルに感じる。前世の灰色のような1人だけの様々な思い出が塗り替えられるような家族との思い出は転生して本当に良かったと思える。

カグラ様には感謝してもしきれないがやはり直接感謝をしたい。だがあの日から会えていないから日記で伝えたいと思います。カグラ様ありがとう。

そろそろ今日の日記は終わろうと思う。というのも明日には高校入学のための準備の買い物を友達と買いに行く予定だからな。寝坊したらあいつがなんで言うかしれたもんじゃないから早く寝ることにしよう。

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異世界日本転生 真・龍騎 @sinnryuki

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