この作品では一匹で取り残されてしまったのかもしれない蝉に焦点が置かれているけれど、作者様はきっと蝉だけでなく「雑草」として見向きもされない草花にも心を寄せてくれるのだろうという気がします。
勝手な印象で間違っているかもしれないけれど、そう思わせる「やさしさ」が文面からにじみ出ている気がするのです。
心が豊か。
心根が美しい。
もしかしたら「お世辞にもほどがある」とあやしまれてしまうかもしれない。
しかしリアルな知り合いではないからこそ「作品として抽出されたきれいな上澄み」を感じ取ることができているのではないだろうか。
人間とは清濁併せもっているもの。
私はその「生身」ではありえない「清らかさ」を感じさせてくれるこの作品がとても好きだ。
読んでいるこちらも浄化されていく気がするから(「気がする」だけでも救われる)。
美しい作品を読みたい方におススメです。
最後に作者様へ。
妙に長文のレビューコメントで引いてしまってたらすみません。
とても惹かれた作品だったのでつい……。
寒暖差が激しく体調を崩しやすいと思うのでお気を付けください。
これからも作品を拝見するのを楽しみにしています。
以上です。
乱文乱筆失礼いたしました。