寝る前にいかが?短編の少しだけ怖いお話
@nando_
一つ目のお話 背中
誰もいない山奥。神社。
古びていて、苔が生えている鳥居。
この鳥居をくぐると、神隠しに遭うなんて噂を聞き、こんな虫が飛び交う山に来た。
「よーし!やるぞ!」
正直来たくなかったが、こいつは神隠しに遭ってみたいらしい。
鳥居の下に行き、儀式の方法をスマホで見る。
『二人で背中合わせになり、
3歩進み、後ろを向いて、また振り返る。
そして、後ろを見ずに5歩後ろに進む』
やり方の通り、背中合わせになり、
いっせーので声を合わせて儀式をやろうと言った。
その時、背中に何か当たった気がした。
「いて」
虫がぶつかったみたいだ。
「何やってんだよ!ほらやるぞ!いっせーのー……」
俺は冷や汗が止まらなくなり、
急かすようにタイミングを合わせようとする友達を置いて俺は走り出した。
俺は振り返らなかった。
友達だったものを見ないために。
寝る前にいかが?短編の少しだけ怖いお話 @nando_
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。寝る前にいかが?短編の少しだけ怖いお話の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます