男装女子はお嫌い?
夕日ゆうや
友達
「ボクと一緒にいるの、
そこにはすらっとした美青年がいた。
高校の制服に身を包み、ズボンがぴったりな人。
すらっとした身体つき。足が長く、顔は中性的。
「なに言ってんだ。別に
「あははは。裕太は変だね。ボクのこと気持ち悪く思う人もいるのに」
そう彼は一つの趣味を抱えていた。
「男装女子なんて今どき流行らないっというのも分かっているって」
「そんなことないぞ。ネット界隈ではむしろご褒美だ」
俺はそう言うと、周囲を見やる。
ひそひそと話しているクラスメイトも多い。
「にしても、この学校はいいな。男女ともに服装を選べるなんて」
「ボクもそれが目当てで入学したようなものだし」
この高校はスカートとズボンを選択できるのだ。
「筋金入りだな。お前の男装は」
「まあね。これが生きがいだし」
クスクスと笑みを零す冬羽。
「あの冬羽さん」
「なに?」
「きゃー! かっこいい」
話しかけてきた女子が嬉しそうにしている。
「わたし、
「ほら。ここにもいるじゃないか、友達が」
「そう、だね……。ありがとう、裕太」
なんだか、ちょっと浮かない顔をしているが、どうしたのだろう。
「ふたりきっりの時間が……」
小さくうめく冬羽。
すぐに顔色を変えて、詠歌を見やる冬羽。
二人はすぐに友達になれそうだな。
俺のこのドキドキは隠すべきだね。
男装女子はお嫌い? 夕日ゆうや @PT03wing
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます