ミステリーファンの一人としての持論

霧原零時

エッセイ

―――2023年9月18日。

カクヨムに執筆を始めてから、もうすぐ半年になります。


この度、「高層エレベーター殺人事件」という推理小説を書き終わって、★や、感想コメントなどを書いてくれる方までいて、とてもモチベーションアップになって助かっています。


今回は、ミステリーファンの一人として、この『カクヨム』や『小説家になろう』のような投稿サイトでは、とてもマイナージャンルの推理小説について、個人的な持論を語らせて頂きたいと思います。


◆ベストな推理小説とは

推理小説では、密室やアリバイなどの犯行をと思わせるトリックが大事です。

そして、その謎を簡単に解かれて、読者全員が途中で分かってしまうのはダメです。

謎を、誰にも解かれないで、名探偵の最後の種明かしを聞いて、全員が目から鱗の納得状態になるものがベストだと思います。これが本格と呼ばれるジャンルですね。

ただ、誰にも解かれないとしても、最後の種明かしを聞いた時に、「それは無いだろ!」と大ブーイングを浴びるのは、全員に解かれてしまうものよりも駄作です。

では、本格などは到底書けない私が目指しているもは、謎を読者の半数は分からずに、半数は分かるものを目指しています。

それは、半数が分かるということは、内容がフェアであることを物語っているからです。「それはないだろ!」と、激怒されるものよりは良いと思っているからです。

そして、忘れてはいけない事が、登場キャラの魅力も重要だと思います。


◆今回書いた『エレ殺』で、一番苦労したこと

それは、バディをどう活躍させるかです。

名探偵のバディ役は、おバカで、少し賢くない場合が多いと思います。

そんなバディが、聡明で何でもお見通しの名探偵でも気が付かないような謎解きに、相棒役として、どう有効なアドバイスをさせるかが、一番の苦労したところです。

バディものでも、探偵役が一人でズンズン謎解きをして解決してしまうものや、中にはバディ役が、突拍子もないことばかり言って、単にミスリードを誘う役だったりするものもありますが、私は相棒である以上は、ちょっとヌケていても活躍をさせたかったのです。そのバディの活躍場面を捻り出すことが一番苦労をしました。


最後に、推理小説なのに、人が殺されなかったり、殺されても(犯行を不可能とするもの)が無いものや、探偵役が読者と一緒に、謎を論理的に追いかけていかなかったりするものもありますが、それは私の中では、。推理もせずに事件解決が偶然できたり、心霊とかの超常現象絡みの完全犯罪も同様です。遠くで念じるだけで人を殺せるとかの……w

そして、物語の最後に、自殺だったというのは、読み終わった後に、とても残念な気持ちになります。そういうものは、タイトルに『殺人』とはついていないのですが……。


ここまで、お付き合いをして頂き、ありがとうございました。

これは私の個人的な持論です。そして私の書くミステリーに、自殺はありません。


ミステリーに求めるものは、人それぞれだと思います。

アナタのミステリーに求めているものをお聞かせて頂けますと嬉しいです。


                           ―――レイジ。 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ミステリーファンの一人としての持論 霧原零時 @shin-freedomxx

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ