二つの包みがつなぐ、青春の煌めき

短編でサクッと読めますが、青春の甘酸っぱさがぎゅっと詰まって和みました。

バレンタインとホワイトデーを舞台に描かれる、じれったくて愛おしい二人のやり取り。一つひとつの言葉や仕草が、もどかしくてもう尊すぎる。

特にラストの余韻がなんともです。

徐々に縮まる距離、重なっていく影。夕暮れの情景この青春の煌めき。素敵です。

読み終わった瞬間、思わず大切な人のことを考えてしまう。

そんな懐かしいピュアな気持ちになれる物語でした。