怪鳥 タンゲーツの目的

桜桃

私の首はどこ?

 私は岩壁に囲まれている場所を、背中にある黒い翼を羽ばたかせ飛んでいた。

 その理由は、私好みのを探すため。


 私の好きな首は、長い銀髪を靡かせているイケメン。体は合ってもいいけど、首に赤い線とか、縫っている赤い痕があればいいなぁ。


 そんなイケメン、どこかにいないかぁ。


 そんな事を思っていると、岩壁に囲まれている道に銀髪が!!

 私の銀髪イケメン首ポロセンサーが反応、接近します!


 近付くと、少しの異臭。動いているから死体ではない、ゾンビか?


 高鳴る胸を押さえ、前に降りると小さな悲鳴を上げられた。ちょっとショック。

 怪鳥、タンゲーツと呼ばれている私がいきなり現れたら驚くよね。


 グレーのスーツに銀髪、水色のメッシュが入っているのがポイント。

 背中には黒い翼が生えており、くちばしのマスクを付けている。


「貴方、私と一緒に素敵な首を探さない?」


 近くで見ると、やっぱりは私のセンサーが正しかったのがわかった。

 相手はゾンビだけれど、ものすごく美しい銀髪の男性。首にも赤く血の跡。


 堪らないわぁあ!


 私は耐え切れず返答を待たずにイケメンを抱きかかえ空の散歩に。

 これから、私は首を探さなくていいかも。こんな素敵な男性と巡り合えたのだから!

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