第3話  二派時代の文化と風俗

二派時代はクラス内の派閥権力闘争を招いたが反面、虎山文化の開放性もあって

百花斉放、百家争鳴と言われる文化の爛熟期を迎えた。


文学では、野区山絵里のくやまえり(2012〜   )が現れて、「エリの絵日記」を著し、日記文体のそれぞれの文末にハートマークを入れる「エリ体」を考案し、クラスの人気をさらった。


音楽においては、リコーダーの名手と謳われた影山凡太かげやまぼんた

(2012〜    )が超絶的テクニックを音楽の授業で披露して喝采をあびた。その際の影山の自画自賛の言葉「オレって天才」は批判を受けがらも流行語となり、一世を風靡した。


また、野外見学で見た「埴輪のポーズ」、即ち片手をあげ、片手を腰に回して口をポッカリ開けるポーズが流行し、授業で答えられまかった生徒がこのポーズを決めたため、担任の虎山が「埴輪禁止令」を出すなど、文化統制も見られた。


また、小学校を視察に訪れたテキサス州の留学生ジェームズ・アレン

(1980〜   ) が人気を博し、プレゼントでクラスに進呈されたアメリカのグミやシリアルが反響を呼び、「ジェームズ・アレンブーム」がクラスに巻き起こり、彼を崇拝する余り卒倒する女子生徒も見られ、社会を揺るがした。


考察1

いわゆる「エリ体」がブームになった原因を簡潔に述べなさい。


考察2

二派時代の混乱の中、虎山文化が花開いた

のにはどんな要因があるのか、討論してみよう。

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黒兎山小学校社会科 山谷灘尾 @yamayanadao1

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