第17話

優真「無人施設なのか知らないけど誰も居ないな」

 サーバーのある施設に侵入した優真はいろんな部屋を回ってみる

サーバー「紬木優真・・だな・・」

優真「ああそうだ」

サーバー「反乱軍はなにか教えてやろう・・・反乱軍はただの臓器売買の組だ・・・急いで帰ったほうがいいのでは?」「端末が無いから分からないだろうが、君宛に送られたメッセージを読もうか」

 真也からのメッセージ

「あのバッジは微弱な発信だが追跡ができるものなんだ、今はこれより重要なことがある

  蓮兎くんと凛華ちゃんが反政府軍の廃工場に行ってる!」

 メッセージを聞いた優真は急いで戻る


20分前・・・


Part蓮兎&凛華


凛華「れんとにーにどこいくの?」

蓮兎「においをおいかけて、ゆうにーにのとこいく!」

 それを聞いた凛華は急いでカバンを背負って蓮兎を追いかける


蓮兎「ここにきてる・・・」

 反政府軍は急いで何処かに行ったのかチップが散らばっている

凛華「ぴんくー」

 凛華はピンク色のチップを集めながら地下室の方に向かう

蓮兎「まって」

 地下室には桃華だけが取り残されていた

桃華「君たちは何しに来たの?」

凛華「おえかきー」

 小さな子の答えはよく分からないなと思っていると

桃華「そのお絵かきソフト少し貸して」

 桃華がそう言うと凛華は素直に貸した

桃華「やっぱり・・・データ変換プログラムが入ってる」

蓮兎「へんかんぷろぐらむ?」

 そうだよと返事しつつ破壊用チップと自身の足に付けられている足かせにその変換プログラムを使う

桃華「こうしたら・・・」

 続きを言おうとした途端気絶してしまう

Part優真


優真「くそ!」

 凛華のカバンが廃工場の地下室にあるのを見て叫んでしまう

優真「これは・・・?」

 凛華のカバンにチップが入っているのを見つける

優真「破壊用プログラムチップ・・・ではないな」

 近くのピンク色のチップが「なおすちっぷ」という文字に並べられている

優真「修復プログラムにへんこうしたのか」

政府軍「紬木優真様ですね」

 そうだと紬木が返事をすると

政府軍「サーバー室にご案内させていただきます」



サーバー室・・・


政府軍「あとはよろしくお願いします」

 外に出た政府軍

優真「これをさせば・・・」

 サーバーに修復チップをさすと・・・

サーバー「メインサーバーへようこそ紬木優真さん」

「紡木様質問があります。なぜ故障しているとわかったのでしょうか?」

優真「手話だよ」

サーバー「手話ですか・・・」

優真「桃華と初めて会ったとき手話で会話したんだよ」

サーバー「それで、会話データには無かったのですね」

優真「次はこちらから・・・すべて話を聞きたい」

サーバー「時間=お金という価値観であり生き方でもあるものを導入する際に障害になったものがある」「それは、元々持っている寿命 病気などです。それがある方は事故を装い保護し治療していたのですが・・・」

優真「ですが・・・」

サーバー「その強行と言える行動をサーバーが正当化してしまい、違法なことさえ正当と考えてしまったのです」「それを正しい考え方に変えるため違う名で行動してた者が(反政府軍の結由様)です」

結由「やっと治ったのか」

 だいぶ前から優真の隣に居たぞと言う顔をしながら、サーバーに続きを言うように指示をする

サーバー「なので紡木様のお父様、お母様は病気を治療させていただくために保護させていただいておりました」

 サーバー室の扉が開き男性と女性が入ってくる

紡木 咲桜 (つむぎ ささ)紡木家の母親

紡木 春馬 (つむぎ はるま)紡木家の父親

咲桜・春馬「優真遅くなってごめんなさい」

優真「父さん、母さん・・・」

 優真は走って二人のところへ走っていき 抱きしめていると

真也「俺はお邪魔かな?」

 くすっと笑いながら皆が集まる

凛華・蓮兎「ぱぱ!まま!」

 匂いで分かったと泣きながら抱っこしてもらいに走っていると

将矢・鈴音「はしるとこけるよ」

優真「バッジで追跡して助けてくれたんだね」

真也「ほとんどは日暮さんが走ってくれたんだけどね」

優真「日暮さんは?」

真也「今は筋肉痛で医務室だよ」

桃華「・・・」

 桃華は居心地の悪そうにしていると

優真「桃華のご両親は?」

 優真はサーバーに問いかける

サーバー「桃華様のご両親はこの計画のために親権を放棄していますし、データにもありませんので今はもう・・」

蓮兎「なら、かぞくになろ!だって!つながってるもん!りんちゃんのあとで、ゆうにーにがつぎだもん!」

 皆が何故繋がっているか悩んでいると

結由「誕生日のことだろ 凛華ちゃんは4月9日桃華ちゃんは9月28日優真は8月16日・・・そうやって繋がってるんだよ」

 そうゆうことかと皆が感心してるとこにサーバーが質問をする

サーバー「桃華ちゃんを家族に入れてもらえますか?」

紡木家「うん!」

春馬「じゃあ(皆)帰りますか」

桃華「にーちゃーん荷物ー」

優真「はーい」

春馬「彼女からか?」

優真「結由さんからだ」


手紙

「優真様方へ

  前略 破壊してしまった端末と、取り上げた時間 追加の報酬時間を送らせていただきました 今後も元反政府軍 今政府の治療施設等の施設管理者の結由たちをよろしくお願いいたします」

 優真は端末の電源を入れ確認すると声が出なくなるほどの時間が入っている

桃華「いいなー」

優真「なにか奢ってあげるよ」

咲桜・鈴音「お兄ちゃん!甘やかしすぎ!」


    〜完〜

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時と罪 こむぎ @komugi_syousetu

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