5章 港街ポートポラン編
082 第4章 あらすじ
ロランは村長コスタンからシャイアル村を苦しめる砦の主、岩トロール討伐の依頼を受諾した。討伐のための準備をしていくなかで、ロランとエリクシルは村の存続のために村全体の恒久的な戦力強化が必要であると判断した。そのためにコスタンを含む、腕に覚えのある村人のレベルの壁を越えさせる手段を考え付く。パーティーやアライアンスを組むことで、条件はあるものの"討伐の経験"が共有される、という世界の仕組みを利用するのだ。それを実行するためには、まず岩トロールの強固な装甲に対抗できる装備を人数分整える必要があった。
ふたりは一度拠点の船へと戻り、破損した船体パーツを再利用してパーティ分の装備を製造することになる。ロランの新装備の他、コスタンには秘密兵器と膝の痛みを和らげるサポーターを、村人たちには鋼鉄製の槍を設えた。そして一行はエリクシル自慢の新装備を携え万全の準備で砦の攻略へと挑む。
砦周囲を守るゴブリンを難なく屠ると、宿敵岩トロールが目覚めた。戦闘中、岩トロールが激高し体表を硬質化させるという予想外の出来事があったが、ロランはエリクシルの助けを借りこれを見事しのぎ、皆で討ち取ることに成功した。
負傷者を出すことなく村に凱旋し、ロランは英雄として迎えいれられる。皆の温かい歓待で、このシャイアル村が第二の故郷かのように感じられた。村の当面の安全も確保され、今後の防衛のためのレベルの壁越えも達成することができた。さらにはコスタン、チャリス、ラクモの3人は覚醒するという結果も得られた。しかし覚醒に関する詳細を確認できたのは、後にロランとラクモがパスタを作るときに彼の「体の動きが良くなった」という抽象的な情報のみであった。
宴会の翌日の話し合いで、ロランはコスタンと『港街ポートポラン』で冒険者登録と依頼の達成報告をすることになる。また村のためにムルコのケーキを特産品として売り込むことや、現地の情報収集のための観光、物資の調達も同時に計画する。そしてロランはシャイアル村の安寧のために行動するという意志を、エリクシルは"この世界を丸裸にする"という目標を、それぞれ決心するのであった。そして新たな土地への旅路に胸を躍らせながら、ロラン、エリクシル、コスタンの三人は港町ポートポランに向けて旅立つ……
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エリクシルさん編纂 第4章までの魔素やレベルなどの補足ノートです。
https://kakuyomu.jp/users/PonnyApp/news/16817330668021174649
再開にあたってのご挨拶。
https://kakuyomu.jp/users/PonnyApp/news/16818023211749176432
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