第8話
「可愛いアルテ、この宝石どうかな…わ、似合う…すごい…」
(ゼンのオシカツはどうやったらトメラレルのだろうカ…)
「このティアラと、ピアスと、ネックレスと…にあう…かわいい…」
(でもディーバの時とチガッテ直接付けて貰えるカラ嬉しい…)
「…俺、前にさ…恋人が居たんだ」
(!!)
「…綺麗な、魚人族の青年だった。討伐任務で赴いた北海で逢ったんだけど…意気投合して、陽の街に連れ帰って…すごく綺麗で歌が上手だったから、彼はディーバになったんだ」
(故郷でゼンと出会った事もその後も全部オボエテルヨ…)
「俺は、幸せだった。君と同じ名のアルテ…」
(ボクも幸せダッタ…)
「でも、俺じゃあ幸せに出来ないって分かったんだ」
(ソンナコトナカッタ)
「俺じゃ、駄目になったんだろう」
(ソンナコトナイ)
「もう全部捨てて来た。俺にはアルテ、君しか居ない」
(…)
「だから、ずっと、俺に…傍に居てくれ…」
(イルヨ、ズット、モウ、マチガエナイ…アイシテル、ゼン)
「ところでこの服、派手だけど似合うと思って」
(…オシカツは、止めないとダメダネ…)
別れたってホント?と何度も聞かれる、疲れる 狐照 @foxteria
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