不思議なメガネ(222字の小説)

ボーン

第1話

ある日路上を歩いていると、見知らぬ男から声を掛けられた。

嬉しそうに僕に囁く様に言う。

「このメガネをかけるとね。何でも透けて見えるんだよ。

女性のね・・・」と、内緒話をする


「本当に、見えるの、透けて?」

「買うこのメガネ?5000円で良いよ。騙されたと思って買ってみたら。お買い得だよ」


それならと想い、メガネを買った。

私の想像が膨らむ。

多くの女性達のいる歌手グループのコンサート

強い期待を込めてメガネを掛けて観た。


何も見えない。透明な世界が広がった。

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不思議なメガネ(222字の小説) ボーン @bo-n

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