【ここ読めばわかる!】2章1節のあらすじ、設定集

主人公が得た情報の簡単なまとめ。


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【カクヨム版読者さんへ】

画像は近況ノートに貼っておきます。

リンクは都度置いておきます

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【2章1節:戦いの準備の章】

商人さんが異世界で目覚めた時、彼女の身分は奴隷だった。

彼女が脱走した持ち主、奴隷商会の会長のデブがやってきた!

ただ商人さんが滞在中のルースーは奴隷制を認めていない。追い返したはいいけどデブは元々ルースーと仲の悪いアルアドと癒着してるしこれを大義名分に同じ境遇の他3つの領地と一緒に攻撃してくるかもしれない。

4倍の戦力。まず負ける…っとそこでキーになるのがルイサ・アメニス!

商人さんだけは見抜いていた。彼女は天才、いや眠才だと。

商人さんのざっくりとした情報にインスピレーションを得た彼女は、産業革命すら起きてない時代に戦車を爆誕させた!

…5日で!

何なんだよこの獣人!主人公より主人公してるよ!(無双補正的な意味で)



[車両解説]

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【魔力エンジン】

この世界において初めての「機関」。

覚えておくべきことは4つ。

・魔力を流すと動くよ!

・ガソリンみたいな燃料はいらないよ!

・排気ガス発生しないしあんまうるさくないよ!

・起動時とブースト時だけはクソうるさいよ!

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【ホワイトキャット】

武装:20mm機関砲×1、8mm魔弾銃×1

速度:85km/h(炸裂石を使用した整地での最高速度)

装甲:5mm

機関:アメニス試製零式八気筒中型魔力エンジン

モデル:Sd.Kfz.222

備考:4輪

主人公の乗る装甲車。名前の由来はルイサが白髪の猫耳獣人だったから。

ほとんどオーバーテクノロジーである。

何ならタイヤはルイサさんですら作れていない。何故か森の中に落ちてた。

モデルはSd.Kfz.222。ドイツの装甲車だよ!

設定的にも主人公補正的にもかなりヤバい性能になっている。

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【ワイルドボア】

武装:152mm攻城砲×2、8mm魔弾銃×1

速度:4km/h

装甲:5mm(主砲付近はもっと頑丈)

機関:アメニス一式六気筒大型魔力エンジン

モデル:マーク1戦車

ルイサが5日で量産化にこぎつけた戦車。

元々あった攻城砲(152ミリ)を2門も搭載している。重い。

モデルはイギリスのマーク1戦車…の主砲をクソデカにしたやつ。

商人さん含めこの世界に戦車の運用方を知る人なんて存在しないが、そもそも装甲に覆われて自走する大砲ってだけで強いのである。遅いけど。

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[機関解説]

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【アメニス試製零式八気筒中型魔力エンジン】

商人さんが一番最初に目にしたエンジン。

改良されてホワイトキャットに搭載された。売りは足の速さと加速性能。

ルイサは一年を費やし、ノーヒントでこれを発明したのである。やばい。

5日で戦車を生み出す彼女が1年をつぎ込むとどうなるか…その性能は120年くらい先の物になっているのである。

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【アメニス一式六気筒大型魔力エンジン】

ワイルドボアに搭載されたエンジン。

試製零式に比べて量産しやすく、そしてでかい。

でかくしたことで2つの大砲と分厚い装甲を備えるワイルドボアを動かせるほどのパワーを誇る。遅いけど。

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【魔力エンジンの仕組み】

"八気筒"や"六気筒"とあるように、複数繋がったピストンを動かすことで稼働する。

内部の機構はほとんど一般的な地球のエンジンと同じだが、違いはピストンを動かす原動力がシリンダー内の燃料の点火ではなく"炸裂石"という魔石を連続で発動させることである点。

必要な魔力は魔力発生装置から大量に送られてくる。

エンジンの始動やブーストには強い力が必要であり、使い捨ての"炸裂石"を使用して一気に最高速度まで加速する。ただしうるさい。

は初めに装填するのを含めて5回分まで装填できる。

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【魔力発生装置】

空中の魔力を、エネルギー利用可能な状態に変換する装置。

忘れられがちだが魔力エンジンに負けず劣らずの大発明。

その仕組みは公開されておらず、量産もルイサにしかできない。

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[サントウルス王国東方都市(領地)の皆様]

このへんは王都の監視がなかなか届かず、各々好き勝手やっている。

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【ルースー】

908年に王都から東方に送られた人々の建てた都市。

王都風の法が敷かれているため、奴隷制もない。

本来の領土は"土着連合"の全ての領地を含む大きな物だった。

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【アルアド】

932年に土着連合が王都で直談判を行い、王も深く考えずに認めた結果ルースー領の南を大きくえぐるようにしてできた都市。

海沿いで都市と一体化した巨大な貿易港があり、主にオース国(オーストラリア)やマーシ半島(マレーシア)。そして西方のブリシア(イギリス)などとの交易が合法、非合法問わず盛んに行われている。

鼓腹奴隷商会の本部があり、トップは癒着している。

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【キール】

932年に土着連合が王都で直談判を行い、王も深く考えずに認めた結果ルースー領の東を持っていった領地。

932年年当時最新であった港と一体化した都市計画を実現するため、元の部族の集落のあった場所から大きく離れた海沿いに中心都市が建てられている。

近年地下に見つかった鉱脈を掘る炭鉱都市としての側面が強く、採掘した鉱石は船を通じてアルアドなどに送られる。

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【ドニ】

932年に土着連合が王都で直談判を行い、王も深く考えずに認めた結果ルースー領の東半分をキールと仲良く分けた都市。

大きな軍港があり、3隻の戦艦は都市の象徴であり誇り。

昔から丁度対岸のアルアドと、ルースーへ向かう貿易船を妨害していた。

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【コイラ】

932年に土着連合が王都で直談判を行い、王も深く考えずに認めた結果ルースー領の北を掠め取った領地。

アルアドをはじめとしたどの土着連合とも直接交易路が繋がっておらず、(まあ、ど真ん中にルースーができたからなのだが)文化も離れつつある。

開戦が遅れたのも、コイラへの使者がなかなか辿り着けなかったからである。

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【サリウス】

932年に土着連合が王都で直談判を行い、王も深く考えずに認めた結果ルースー領の西を掠め取った領地。

しかし、950年に土着連合を抜けて中立の立場をとることを宣言。

王都にかなり寄った舵取りをするようになる。

今ではルースーよりむしろサリウスの方が王都への忠誠心が高いと判断されており、いつしか重要な街道もサリウスに繋がるようになった。

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[ルースーとその周辺領が仲悪い理由を図解したかったもの]

他でもない作者自身が理解を深めておきたかった。


https://kakuyomu.jp/users/ri-esan/news/16818023212651497775

・図1:地球における日本、その主に関西を支配するサントウルス王国。

人歩歴908年、王国に従う複数の家系が、東方に領地を与えられて開拓に向かった。


https://kakuyomu.jp/users/ri-esan/news/16818023212651645433

・図2:908年以前の部族たちの勢力図。

それぞれの関係は非常に良好だったため明確に範囲が決まっていたわけではないが、川沿いあるいは海沿いを中心としてそれぞれが交易することで繁栄していた。


https://kakuyomu.jp/users/ri-esan/news/16818023212651844415

・図3:ルースーに領地として割り振られた地域を重ねたもの。

ルースーの東西北にもケン、ミカス、ミスなどの領地が割り振られた。

嫌がらせとしか思えない範囲である。

ろくに現地調査もせずに範囲を決めたせいで各々の部族に喧嘩を売りに行った上に、3分の1がいわゆる東京湾で土地が少ないというハズレ枠。

おまけに中心都市は交易路の交差点を塞いでいる。


ちなみに太い緑の線は王国が敷設した石づくりの街道である。

この頃には王国も部族の存在を把握し、多少配慮した引き方となっている。


https://kakuyomu.jp/users/ri-esan/news/16818023212651888177

・図4:932年、部族たちは土着連合を名乗って港を設けるなど近代的な設計思想を取り入れた都市を作り、自分達が下につくことで領地として認めてもらえるよう王都に働きかけた。

その中でもサリウスはかなりの王国寄りとなったのに対し他4領は王都から遠くて支配が及ばないのをいいことに実質的な独立を果たしている。

奴隷性の有無をはじめとした文化の違いから慎重な舵取りが求められたが、ルースー領と王都の関係は当時悪化しつつあったことから王都側は部族たちの条件をほぼ聞き入れ、ルースーの領土は悲惨なほど小さくなった。


ちなみにミス、ミカス、ケンなどの他の領地は見切れているだけでかなりでかい。


【おまけ:作者の戯言】

気づいたんですよ。

いわゆる"利根川"の流れ方、徳川家康が治水事業を行なった後の姿になってる!

まあ、この世界では昔からこの流れ方だったってことで…。

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