代々実家に伝わる葬送の儀式。それを取り行う物語の主人公は、何を見たのか?情景の精密な描写と、物語の急速な展開が、驚愕の結末へと読む者を一気に導くでしょう。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(243文字)
ふるさとの慣習って、もはや意味はわからないけど、やってること、ありますよね。 そういうのに興味がなくて、あるいは、めんどくさくなって、やめてしまう人もいます。 でもその、死にまつわる慣習は、本当にやめても大丈夫かな? 描写力がすごい、本格ホラー。 主人公の見る光景、感覚がしっかり伝わってきて、ガッツリ怖いです。 途中でダレずに、おおおおお、と一気に読んでしまいます。 ラストも、ああ、そうだったんだ、と納得させてくれます。 ぜひおすすめしたい、素晴らしい作品です。