おじさん読者はツッコミたい

ミウラアンジール

第1話ファンタジーの設定にツッコミたい!

皆さん、小説読んでますか?

私は三十代後半に腰を痛めてからと言うもの、読書がメインの趣味と成りまして、年間に単行本で言えば100冊程度の様々なジャンルの物語を読んでいます。


最初の頃は「素人が書いた物なんて」と小馬鹿にしていた小説投稿サイトの作品も今ではかなりの数の作品を読んでいます。


過去に「私も小説、物語を書いてみようかなぁ」と思い、幾つか拙い文章で短編を書いた事もありました。(下書き程度の作品で他人様には一切見せていないものです。)


その経験で言うと、はっきり言ってストーリーテラーとしての才能が私には微塵もない事が分かりました。そんな事もあり、「カクヨム」様等で活動されている作者様各位は物語を紡ぎ、日の目を浴びると言うことを行っており、尊敬するのであります。


尊敬している作品ではあっても、「あれ?これオカシイのでは?」、「ココはこうだろォ!」と思わず突っ込まずには居られない時がしばしばあります。そんな日頃のツッコミを綴った文章がこの作品です。


勿論、個別の作品に対してヘイトを向けるモノでは無いし、特定の作者様を指してネタにするものでは決して無いことを最初に断って置きたい。


只々読者としてツッコミたい!その気持ちだけの書き殴ったエッセイ的なサムシングだと思って頂ければ幸いです。(こんな無名のおっさんが書いた文章を読んで頂く事が有るのか甚だ疑問ではあるけれども)


前置きが長くなったが、記念すべき第一回目のツッコミは、「ファンタジー作品」についてです。


「なろう系」と言えば「転生ファンタジー」と言っても過言では無い位、昨今の小説投稿サイトでは「ファンタジー」が溢れている。溢れまくって渋滞を通り越して、氾濫していると言っても良いくらいだろう。

その位人気のジャンルですよね。(最も最近では恋愛のジャンルが一番らしいが、それは横に置かせて欲しい)


そんなファンタジー作品に何をツッコミたいかと言えば、1つ目は「その数字、息してないよ」です。


昨今の投稿作品でありがちだけれども、「強さ」をレベルやステータスの数字の多さで安易に表現している作品が多い気がする。多いというか正気を疑うレベルで乱立していると思う時もしばしば。

きちんと数字に意味がある作品であれば 、ツッコミも控えるのだが、数字が意味を持たない作品が多すぎると私は思う。少年漫画でもバトル漫画の一部の作品で強さを数字で表しているモノがあるけれど、極一時的であったり、後々作者自ら誤ちだと認めたりするケースが殆どだと思う(ドラゴンボールのスカウターの様に、一時的な物差しとして登場後、その後なりを潜める作品、トリコや幽遊白書、ハンター×ハンター等、少年バトル漫画で登場するケースが多い)。分かりやすいと言うメリットは確かにあるけど、数字の値がひとつ変化することの意味合いをキチンと表現している作品はどれ程有るのだろうか?例えば、力が5から6になる事で具体的な変化を説明している作品は殆ど目にしたことが無い。

レベル99とレベル1では、レベル99の方がレベル1よりも強そう、と理解は出来るが、レベル99がどの位強いのかはそれだけでは理解出来ない。

そもそも読者はステータスの値の多寡やレベルの数字とか気にしているのだろうか?ちなみに私は作中のレベル、ステータス、金額等などの数字は一々キチンと描く必要は無いと思っているし、殆ど数字自体をキチンと読む事をしない。同様の読者も少なくないのでは無いだろうか?


勿論、作中世界の事を分かりやすく表現する為に一つ一つ数字が載っている事は役に立つだろう。しかし細かい数字を一切出すことなく、作中世界を過不足なく表現出来ている作品は幾らでも有る訳だから、必ず数字を出す必要は無いと証明されているだろう。

それでも数字で表現したい場合は、キチンと数字の変化が意味する事を読者に理解してもらう様に努力して貰いたいものだ。


私が思うに、この数字で表現の手法はゲーム的表現の強調の弊害だと思う。「転生したらゲーム的な世界でした」と言う作品が最早テンプレになっているので、ある意味仕方が無いのかも知れない。けれども、脳死状態でステータスやレベル、○○力を数字で表現するのは一旦止めて、意味を持った数字、表現をしようぜ、と提言したいのです。昔、某国民的竜討伐RPGのノベライズを読んだが、その作品では殆どステータスの値やHP,MP等の数字を文章で表して居なかったと記憶している。しかも、その作品はかなり幼心に刺さる内容で、ゲームの世界観が忠実に再現された名作だと思う。ゲームのノベライズで数字表現を殆ど必要としていないのに、ゲームでは無い物語作品にそれ程数字表現が必要だとは思えない。


と、作者サイドの都合を無視して、あくまで私個人の思ったツッコミたい事を書かせて頂いた第一回目の「ツッコミたい」はこの辺で御開にさせて頂く。第二回目も今回同様のファンタジー作品にツッコミたいと思います。


異論反論、様々な意見あるかと思います。筆者が成る可く傷つかない形のご意見等ありましたら是非感想欄にお願いします。

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