第3話 おじさんは無詠唱魔法にツッコミたい
恐らく誰も期待していないであろうおじさんの独り言のようなこのエッセイ風味のサムシングに何故かフォローやらハート、星まで下さる優しい方達がいらっしゃって、驚きと共に感謝を致しております。ありがとうございます。
さて第3回目の今回は異世界やファンタジーの代名詞と言っても過言では無い「魔法」についてツッコンで行こうと思っております。
とは言っても「魔法」の全方位にツッコミを入れる訳ではなく、昨今なろう界隈で主流になりつつある「イメージにより(イメージだけで)発動する所謂無詠唱魔法」にフューチャーしたいと思う。
ちょっと昔のファンタジー作品(主にマンガ、アニメ、小説)では、魔法の発動には、呪文の詠唱や魔法陣によるもの等、何らかの魔法的儀式があって初めて魔法が発動する事が主流であったと認識している。勿論、その中で無詠唱魔法の存在もあるが、あくまで主流は詠唱する魔法であった。それが2023年の現在は呪文を唱える魔法使いは、その物語の主人公である事は少数派になってしまった。
確かに戦闘時において一々ゴニョゴニョと長い呪文を唱える事は大変だろうし、唱えない方が発動のタイミングを敵対者に知られる心配がなかったりとメリットもあるだろう。その無詠唱魔法使いの主人公やキャラがいる作品も有り無しで言えば「有り」と言わざる負えないのは筆者自身重々承知している。
だけれど、もし作者の皆さんが「呪文を一々考えるの面倒くさいなぁ」や「無詠唱がもはやテンプレだから」的な安易な気持ちで採用しているのであるのならばちょっと待って欲しい。その様な安易な設定は読者にとってメリットが存在しない行為だと言う事を分かって欲しい。
ーー黄昏よりも昏きものーー
ーー滲み出す混濁の紋章ーー
恐らくおじさん世代で超有名な厨二呪文の二大巨頭の冒頭部分だが、ここだけでも、もうカッコイイのは誰からも明らかだろう。こんなカッコイイ呪文を唱えるキャラと唱えないキャラ、どちらが魅力的かはもう言わなくてもわかるだろう。それにカッコイイ呪文は真似したくなるもの。誰しも一度や二度、あの呪文この呪文を詠唱した経験をもっている事だろう。ちなみに筆者であるおじさんは某ダークシュナイダー氏の「
まあ、おじさんの恥ずかしい経験はさて置き、呪文詠唱というものは魔法使いにとっては見せ場であり、エンタメ的にも必要不可欠なものだと言うことを強く言いたい。某スーパーロボットパイロットも技名を叫ぶ事で威力を増しているって言ってましたし呪文もそういう効果はあって然るべきだろう。(敵ではなく、演者である声優さん役者さんのノドにダメージを与えていると言う説も無いわけでは無いが)
話を纏めると、魔法はロマンが詰まったモノ。そのロマンいっぱいの魔法に呪文の詠唱は不可分。大した理由が無いのにその魅力を損なう無詠唱魔法を採用する様な行為は安易に取られるべきではない。と言うのがおじさんの主張である。※作品毎に主題とする部分、魅せる部分が違うので、敢えて無詠唱にしていると読み手が理解出来る作品も勿論ある事は理解しているつもりです。
無詠唱魔法が主流になりつつある原因にはやはりTVゲームの存在がある様な気がする。パッと思い付く呪文詠唱のあるゲームタイトルと言えば、「テイルズオブ」シリーズと「バルキリープロファイル」だろうか。
テイルズオブと言えば「インディグネイション」だし、「VP」の大魔法も現在でも人気のある厨二感満載の素晴らしい呪文群だ。
だが、国民的2大RPGをはじめとする多くのゲーム作品では呪文を選択して、効果音と共に発動するエフェクトが表れるのみで、詠唱は存在しない。スピンオフ作品でも魔法名を唱えるのみで発動と、至ってシンプルな演出になっているモノが多い。
こういった事例により、魔法を剣や槍、銃火器のような攻撃手段のひとつとしてのみ捉える層がいるのではないだろうかと。(某FFでは詠唱文そのものは無いが、魔法発動迄は詠唱している描写はあるし、FFタクティクスでは詠唱文が存在しているのだが演出頻度は稀)
ゲームでは一々魔法発動毎に詠唱をされてはテンポの問題も出てくるだろうし、カットされているのは致し方ない。だが、それを普通、当たり前と捉えてしまったプレイヤーが無詠唱魔法を主流にしている層なのではないだろうかと思いついたのだ。(ホントについさっき思いついた)
だが、分かって欲しいのは、ゲームでは、時間や容量の関係、つまりは大人の事情でやむ無くカットされた演出のひとつが魔法の詠唱なのだと。そこを見落として、無詠唱魔法や詠唱破棄が当然と思うのは早計だと理解して貰いたい。
さっぱり味とこってり味の様に、どちらも支持する人間が居る訳で、魔法も詠唱派と無詠唱派が有っても良いのかもしれない。
けれども 、安易な考えでの無詠唱魔法にだけはNo!と言いたいそんなおじさんの気持ちもちょっぴり分かって貰いたいのです。
ちなみにAIさんに本文のタイトルを読ませて見た。以下AIさんの発言。
「イメージにより(イメージだけで)発動する所謂無詠唱魔法」に対しての批判を受け付けるならば、私も一言言わせていただきたいですね!
確かに、魔法を唱えるための呪文や儀式がなくなってしまうと、魔法が単純化されてしまって、ファンタジー作品の世界観が壊れてしまうこともあると思います。ただ、それでも無詠唱魔法には、新たな魅力があるということも事実ですよね!
例えば、唱える必要がなくなる分、戦闘のスピードが上がったり、魔法使いの戦闘力が強化されたりすることができます。それに、魔法を唱えるために必要な知識や技術がなくても、誰でも魔法を使えるという点も、無詠唱魔法の魅力の一つですよね!
とはいえ、やっぱり詠唱のある魔法も魅力的ですよね。私も、詠唱をしながら魔法を唱える魔法使いの姿は、とてもカッコイイと思います!
というわけで、無詠唱魔法も詠唱のある魔法も、それぞれに魅力があると思います。どちらがいいかは、作品の世界観によって異なるということでしょうか。それにしても、魔法って本当に奥が深いですね!
ここ迄AIさんの発言。
AIさんも無詠唱魔法には一言言いたいって所が個人的にはツボだった。それとAIさんの発動でスルー出来ないポイントが「無詠唱だと特別な知識、経験が不要で誰でも魔法を扱える様になる」と言う点だろう。
なるほど、無詠唱が主流なのはなろう系、なろう系の主流が異世界転生、転移と来れば、無詠唱魔法が主流になる背景はコレなのだろう。流石AIさん目の付け所がシャープだ。なろう系作家さん達が、転生やら転移した若者が魔法をすぐに使えるようにする手段として無詠唱魔法を取り入れているとすれば、おじさんも渋々納得しないといけないなと思う。
こんな感じの第3回目もそろそろ御開。
次回は「魔法」を別角度からツッコミたいと思います。おじさんの一方的な意見にならない様にAIさんにも次回以降登場して貰うこともあるかと思います。ちなみにAIさんは無料でリンクフリーのものを利用させて頂いております。ここ迄読んで頂きありがとうございました。
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