第38統一と健国際
イズミ帝国が魔族との休戦後
「人族で団結し 魔族を殲滅する」をスローガンにイズミ帝国は近隣の国に属国となるよう武力で介入し始めた 魔族との闘いが一時終わった途端に人族同士での戦争が勃発してしまう
この戦争により難民と孤児があらゆる場所で増えた 町は破壊され 畑は荒らされ 戦争に巻き込まれた国は魔族との闘いよりも疲弊していた
クロノスは有志を募り荒れた町に炊き出し等の支援をしていた
マリアートもその場に現れ 癒しと祈りを行った
聖王国は人族に多大な影響を与え 求心力を集めた
それを良しとしないイズミ帝国の幹部は聖王国への進軍をイズミに進言した
だが クロノスの怖さを身を持って知ってるイズミは猛反対した あの国には手を出すな 手を出せば帝国は一瞬で滅ぶ
そう言うが幹部達は 暴走して聖王国に進軍した
ジョイ王国の時と同様 兵士達は国に強制転移され ブラドに乗ったクロノスが現れ
宣戦布告を行う
「この国は我が聖王国に戦争を仕掛けた 故に一週間後に王都を殲滅する」 貴族以外の住民は避難する旨宣言しブラドに乗って飛び去って行った
「マリアート 俺は人族を統一しようと思う」クロノスがマリアートに言う
「良いのではないか」マリアートは微笑みながら答える また前世の世界と同じ様相になってきた事に憂いているのだろうとマリアートは考る
一週間後 ブラドに乗ってアデル王国に行き王都を壊滅させた 召喚勇者はドラゴンの炎に耐えた さすがは召喚勇者だなと思いながらクロノスは剣を持ってイズミの前に立った
「くそ 今度こそ俺にとっての理想郷を作れるはずだったのに 全て貴様のせいだ」
イズミは力任せに剣を振ってくる 勇者だけあってなかなか良い剣筋だ だが軽く右に避けて剣を持つ手を切り落とす
「グワアアーー ハイヒール」回復で傷を治し 何やらブツブツを言い始めた
詠唱をしていたようで「ファイアトルネード」クロノスに向けて魔法を撃つ
「反射防御」クロノスも静かに言う クロノスに放たれた魔法はそのままイズミに反射され炎の竜巻にイズミは飲み込まれ体中がバラバラになり 焼き尽くされた
各国にイズミを討伐した事を通達し クロノス自身が統一者となるのを宣言する
これでこれで大陸全土を巻き込んだ戦争も一応の鎮静化を果たした
魔族の脅威は変わらないが 魔王討伐は勇者の役目だ 自分が手を出す事では無いとクロノスは考えている
戦場になった街や村を巡り復興の手助けをする使節団を各地に派遣する
困窮した者達は 簡単に盗賊に落ちた そして盗賊達に蹂躙される力無き人々の為
兵士上がりの者を集め自警団を組織し 盗賊や魔物に対応するよう組織して
各地に配置する
冒険者達には魔物退治を依頼して 安全を確保する
政治 経済が滞ってる地域にはリザの推薦する文官を派遣し政治を安定させ 商業を促す 食料 魔女の森の薬 衣類を無償で提供する
一年もすると復興もほぼ終わり 以前の生活が戻ってきた
この一年でクロノスは大分疲れてるようだ
そんなクロノスを見て国民が健国際を催す計画を立てる
劇団や吟遊詩人 見世物小屋を呼んで 祭りを盛り上げる
一般奴隷制度を廃止し 犯罪奴隷のみとし解放された奴隷たちは 聖王国への移住を求め移動する
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「ペットにいているからと溺愛される俺」と結末が被りそうなので以降は「ペットににているからと溺愛される俺」にて投稿していきます
黄昏のクロノス @cow4
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