借金と夢の狭間で

上坂 心

現実

俺は、眠田ねむた 睡魔すいま

夢見町に住むピチピチの二十歳。

夢見町の人は、皆明るく、前向きに人生を見つめている。皆、自分のやりたいことをしている。

この町は他の町と違うところがある。それは、皆同じ夢を持ち、同じ夢を見ること。

でも、あるモノが夢を見て、違う選択をしたお陰で億万長者になった。とSNSでバズり、俺はその秘密を知る為、引っ越してきた。


「ここが、俺の戦場か。」

眠田は、決心の覚悟を持っていた。眠田には、二十歳にしては莫大な程の借金を抱えていた。


荷物を運び入れ、布団の中に入り、寝る準備はできた。


何時間立つも、眠れない。

アイマスク、耳栓など様々な物を試しても眠れない。

しいては、睡眠薬まで使っても眠れない。

借金の思い十字架が俺を蝕む。

いつになっても終わらない返済、催促の電話。

鳴り止まぬ着信に嫌気をさす。

スマホを何回か壊すほどに


あー。終わりにしたい。


私は、借金を返せず、一生眠れることがない。

そして、億万長者の夢まぼろしで終わる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

借金と夢の狭間で 上坂 心 @kanashin

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ