『三十六人め』……このタイトルがあまりに重い、その悲劇

善良だった青年が、悪意を叩きつけられ続けたその果てに、ついに決壊してしまった物語。

一面では、とても優しく誠実な人物で。
その反面、罪もない人の命を何十人と奪いつづけた極悪人。
その両面が、ついに衝突してしまったとき、彼はその殺人を犯す。

人間のもつ複雑さと業の重さを読みたい方、心してどうぞ……。

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