41話:人間襲撃

『素晴……い!立て…けに強…と戦…!そ…でも尚……残るとは!』




…またこの夢か…ウェルグレイグを倒した時にもあったな…相変わらず何言ってんのかあんまりわかんねえけど…





『だが…は、……にとっては…らく精神…にも厳…い戦…になる……う』





何にとってなんだ?肝心なところが聞き取れねえ…




『だが……程度で死…でしま……困る、……は奴を殺……めの…となり得……在だ』





…ずっと聞かされてるとちょっとイライラしてきたな…内容もイマイチわからねえし、これ止めれねえのか…?




『こ……で幾度……く危…を乗り越……来たお…には期…してい…んだ、こ…程…でやられ……でく…よ?』




相変わらず断片的にしか聞こえねえな、さっきから何が言いたいんだよ…言いたい事があるならはっきり…





その時、再び俺の意識が覚醒し、夢から覚める


はぁ…なんだ?あの夢の声の主は一体何を俺に伝えたいんだ?伝えるにしても声が途切れ途切れで何言ってるかあんまわからねえし…せめてもうちょっとはっきり伝えて欲しいもんだが…


はぁ、まあ良い、あの夢の事を考えても仕方ねぇ、とりあえずまずは自分の今のステータスを改めて確認しよう。


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セフレール

Lv 25/80

HP 1028/1102

MP 1004/1237

攻撃力 931

防御力 981

魔力 1113

素早さ 900

ランク B

特殊スキル

【鑑定Lv--】【野生の勘Lv--】【不屈Lv--】【竜鱗Lv6】【硬鱗Lv6】【飛行Lv8】【ドラゴンオーラLv5】【オーラ操作Lv4】【気配感知Lv7】【再生力Lv2】【火事場の馬鹿力Lv--】【強者の威圧Lv--】【アナウンスLv--】

耐性スキル

【物理耐性Lv6】【魔法耐性Lv7】【酸耐性Lv5】【毒耐性Lv6】【麻痺耐性Lv5】【落下耐性Lv5】【炎耐性Lv4】【雷耐性Lv3】

攻撃スキル

【ドラゴンファングLv6】【ファイヤブレスLv7】【ドラゴンクローLv6】【ドラゴンテイルLv6】【ドラゴンパンチLv6】【翼風刃Lv6】【スカイダイブLv5】【ウィングアタックLv5】【スクリューアタックLv4】【カウンターLv4】

魔法スキル

【アクアバレットLv5】【ロックバレットLv3】【アイスランスLv5】【ライトニングLv5】【ファイアランスLv4】【ストームLv4】【バーストLv4】【グラウンドLv4】【ヒーリングLv6】【マナシールドLv4】【パワーLv4】【クイックLv4】【プロテクトLv4】

称号

【転生者】【強き竜】【勇敢な者】【リベンジャー】【追跡者】【下剋上】【不屈の精神】【魔導師】

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かなり回復したが‥全回復とまではいかなかったか、まあこれくらい回復してたら十分だろ…それにしても…


俺は改めて自分のステータスを見返す。


…こうしてみると、最初に比べるとかなり強くなったし撃てる魔法やスキルもかなり増えた、だが…俺がそれをあまり活かせてない気がするな、特に魔法だな、ステータスを見りゃ分かるが…今の俺の種族であるセフレールは極端ではないにしろ、魔法に重きを置いたタイプだ。


だが俺の戦い方は…魔法をメインとして扱ってない、魔法で隙をつくって接近戦で決め切る…こんな戦い方が多い、これじゃセフレールの強みをイマイチ活かしきれていないんじゃないか?


俺が戦った中で今まで魔法を使ってきた奴は主に、森で出会った番の竜のガウィルア、フェブルドラゴンの突然変異個体のウェルグレイグ、そして今回戦った雷の竜のドラディア、この3匹だが…ガウィルアはともかく、ウェルグレイグとドラディア‥とくにドラディアは同じライトニングでも性質が全然違った、この事からも分かる通り、魔法はかなり自由度が高い。


もちろん俺も魔法を使っていないわけではないし頼りにはしているが…魔法の自由度の高さを活かせていない、なにより魔法の名前通りの使い方しかできてないってのが良くない、だからここらで一度、俺が今使える魔法はどんな事ができるのかというのを知っておいた方が良い気がする。


そうと決まれば早速色々試してみよう、まずはやってみないと始まらないしな、まずはそうだな…アクアバレットからいこう。


アクアバレット…使ったのはロックドラゴン戦くらいか?基本使うのはファイアランスとかそんなのばっかだからな…とりあえず使ってみたいが…その前に的かなにかが欲しいな、見たところ近くに良いのは無さそうだし…自分で作るか。


俺は魔力を込めてロックバレットの岩を大きく硬くしていき、それを地面へと撃つ、大きな岩が地面に突き刺さる。


よし、的はこれで十分か?一応硬さチェックも兼ねて少し殴ってみるか!


俺はロックバレットで用意した岩の的をぶん殴るが、岩にはヒビすら入らず、岩を殴った俺の拳が痛むだけだった。


痛ててて!!ちょっと力込めすぎたか!だがまあ結構力入れて殴ったのにヒビすら入ってねえなら試し撃ちの的としては十分だろ!じゃ早速…


俺は魔力を消費し、アクアバレットを発動し、岩へと放つ、水の弾丸が岩へと凄まじい速度で向かっていき、岩を貫通する。


お、おお…すげえ威力だな…この岩結構硬いのに貫通しやがった…これ変に使い方とか考えなくてもそのまま使えるんじゃ…?とりあえずもうちょい使ってみるか…


俺は引き続き岩にアクアバレットを撃つ、岩にどんどんと穴が空いていき、岩が崩れていく。


ふむ…なるほど、なんかファイアランスとかよりも弾速がかなり速いような気がするな、流石にライトニングには到底及ばないが…ライトニングやファイアランスが効かない敵にはかなり有効なんじゃ?良いじゃねえか、今後は使っていこう。


次は…ロックバレットにしよう、少しやってみたいことがあるんだよな、さっき的を用意した時と同じ容量で、今度は小さく硬く…


俺はロックバレットの岩を小さく硬くし、それを大量に生成する。


よし、それなりに魔力を込めたから硬さは十分なはず…そしてこの岩を自分の周りに高速で回転させたら…


思いついたままに生成した岩を自分の周りに高速で回転させる、すると自分の周りに岩のバリアのようなものが出来る。


そうそう!これがやってみたかったんだよ!無視して近づこうとしたら岩が体を貫く…みたいな!良いよなぁこういうの!ロマンがある!


…でもこれ、俺が普段戦ってるような奴に通用するかな…もしかして無駄だった説も…い、いやいや、まだ実戦で使ってすらないのに決めつけるのも良くない!何事もチャレンジだろ!


そうと決まれば早速このロックシールドを試せる相手を探してみようか!ドラディアと戦ったあの高原とかちょうど良い…


そう思っていた時、上空から20体程の何かの気配が俺の気配感知に引っかかる、そしてその気配が俺を取り囲むかのように分散していく。


…なんだ?やけに数が多いじゃねえか、もしかして俺を倒すつもりか?一応ステータスをチェックしておこう。


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クレイス

状態 ヘイト大

Lv 36/50

HP 182/182

MP 140/140

攻撃力 265

防御力 126(+48)

魔力 116

素早さ 303(+87)

ランク Cー

特殊スキル

【竜鱗Lv4】【飛行Lv6】【疾風の翼Lv3】【空中軌道Lv4】【気配感知Lv3】【野生の感Lv--】

耐性スキル

【物理耐性Lv2】【恐怖耐性Lv4】

攻撃スキル

【ドラゴンファングLv3】【ドラゴンテイルLv3】【ファイアブレスLv3】【翼風刃Lv3】

魔法スキル


称号

【飛行上手】【群れ】【従魔】

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みた感じ…かなり飛行能力に特化した竜っぽいが…いくらなんでも俺を相手するには弱すぎないか?こいつらが野生ならロックシールドを試してもよかったが…


この称号の従魔ってやつ、どう考えても自然に発生する称号じゃねぇ、となると…間違いなく、人間が関係してやがる。


こっちから手を出さなきゃ大丈夫だと思ってたが…考えが甘すぎたな、わざわざ人間を殺す趣味もねぇ、さっさとここから離れちまおう。


そう思い、翼を広げ飛び立とうとするが、体が動かず、飛ぶことができない、そしてその直後、巨大な落雷が俺の元に降り注ぐ。


バインドと…ライトニング…!?魔法を使える奴がいたのか…どこにいたんだ…!?


俺は気配感知で周囲を探るが、それらしい気配が拾えない。


気配が全く拾えない…!?どういうことだ…?いくらなんでも気配が全く拾えないなんておかし…いや、まて、さっきの竜についてたヘイト大ってのはなんだ?まさか…


【状態 ヘイト】

【魔法、ヘイトアップがかけられた状態、魔物はこの状態の者を非常によく狙うようになり、逆にそれ以外の者は眼中にもなくなる】


これのせいか…くっそ、だったらいい、出来ればこんなことしたくなかったが…敵がどこにいるのか分からねえなら、ここら辺全部ぶっ飛ばしてやるよ!!


俺はグラウンドとストームを発動させようと魔力を込めるが、ストームとグラウンドが全くと言っていいほど発動しない。


…は?発動しない?な、なんでだ?だ、だったらバースト!


だがストームとグラウンドが発動しないならバーストも発動するわけがなく、不発に終わる、そして恐ろしいことに、自分が今使える全ての魔法が使えなくなっていた。


な、い、いったい、なにがおきた?何かデバフでもかけられたか!?


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セフレール

状態 竜封じ

Lv 25/80

HP 910/1102

MP 823/1237

攻撃力 931(ー300)

防御力 981(ー229)

魔力 1113(ー300)

素早さ 900(ー213)

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な、なんだ、これは、ステータスが全て大幅に下がってやがる…それに、状態竜封じってなんだ…!?


【状態 竜封じ】

【対竜種封結界に竜が入った時にかかる状態、竜のありとあらゆる力を大幅に低下させ、魔法の使用すらも許さない】


いつのまにそんな結界が張られて…その結界を止めるには…多分発動させてるやつを倒すしかねえよな…?でもあのクレイスにかかってるヘイトのせいで正確な位置すら掴めない…これは…かなりまずいかもしれねぇ…






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事故で転生したら最弱のドラゴンになったから成り上がって最強になってやる!! @Kokuenou

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