資料 6
4/16 晴れ
今日も上司に怒られた。今日までにやっておかないといけない仕事が終わってないと。4月に部署異動して、毎日怒られている。
5/3 くもり
今日も出社した。仕事が終わらないから、誰もいないオフィスで仕事をした。
6/13 晴れ
出勤すると、机の上に花瓶が置かれていた。上司に聞いても、理由を答えてくれなかった。同僚に聞いたら、初めは答えてくれなかったけど、「あなたがうまく仕事できるように、おまじないだよ」と教えてくれた。お花が机の上にあると仕事ができるようになるのだろうか。ガーデニングでも始めてみよう。
7/19
上司に「なんでお前まだ来るわけ?」と言われた。「お給料をもらって、家族を養わないといけないので」と答えた。今日もお花が置かれていた。
8/28 晴れ
娘と人形を作った。娘におまじないを教えてもらった。人形に上司の名前を入れた。これで、僕の仕事を上司がしてくれると思う。
9/28
1ヶ月経った。人形はなかなか仕事をしてくれない。今日も上司に怒られた。怒られていない時間がない。僕は仕事をしているのに。
11/15
上司が仕事をしてくれないから、上司の机の上に花を置いた。すごく怒られた。クビだと言われた。「お給料をもらえないと困る」と言ったら、もっと怒られた。上司だって仕事をしていないのに、僕が怒られる理由が分からない。
12/31
限界
1/5
みんな仕事をしていないのに、僕が怒られるのは理不尽だと思う。僕はお花をもらったから、仕事ができるようになった。みんなの机にも、お花を配らなきゃいけない。でも僕が配ると怒られるから、上司にお願いしようと思う。
2/8
はじめて人形がしゃべった。
3/15
上司はお花を配ってくれると思います。
僕は疲れました。ごめんなさい。
9階 げんしずむ @claviceps
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。9階の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます