溺れて、喘げ。

冒頭からセンスのある語りです。
容赦ない嵐に翻弄される『僕』の心情と、垣間見える『彼』の気持ちが見所の短編です。

差し迫った、濃厚な描写が、素晴らしく。
暴力的な愛情に壊れそうな繊細さが同居しているように感じました。
偶然だったか必然だったかと神に問いたい二人の関係に、底なしの感情の沼に引きずり込まれ、浸かってしまう……。

タイトルに注意喚起があるように、男性同士のお話です。
苦手でなければ、ぜひ読んでみてください。

お薦めします(^^)!

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