スライムの恩返し ～七変化するあの娘に翻弄される！？～

エピローグ

「あ、お兄さん……今日は早かったんですね。おかえりなさい」

「そんなにジッと見つめてどうしたんですか？」

「ああ、確かに普通の姿は久しぶりかもしれませんね」

「今はですね、次はどんな姿になろうかと、悩んでいた所だったんです」

「お兄さんはなにかリクエストとかあったりしますか？」

「え？　もういい……ですか？」／／ショックを受けた感じで

「わ、私上手く出来ていませんでしたか？　恩返しはもう良いってことですか？」

「それが、お兄さんの意思なら……」

「え？　違う？」

「感謝はしてるし、迷惑と思ったことも無い……？」

「じゃ、じゃあ何が〝もういい〟んですか？」／／混乱と焦っている感じ

「……素の私でいい？」

「……頑張り屋で」

「……一生懸命で」

「取り繕ってない君で十分魅力的だから……」

「お、お兄さん。もういいです！？　気持ちは十分に分かりました」／／恥ずかしがっている感じ

「これ以上聞いていたら、ゆだっちゃいそうです！？」

「ふー、ようやく落ち着いてきました……」

「お兄さんの気持ちは……わ、分かりました！　変身しないのはちょっと慣れないですけど」

「これからはそのままの私で恩返しを続けさせてもらいます！」

「はい、お兄さんが満足するまで何でも……いつまでもお世話させていただきます！」

「だから、これからもよろしくお願いしますね？」

／／SE 近寄ってくる音

／／SE 手を握る音

「私の大好きな……優しいお兄さん！」